放課後
蓮先輩は部活がない放課後もテニスの練習をしてる
それを知ってる俺はいつもは行かないが
今日は来てみた。だって会いてえし
パコーンパコーン
俺らは無言で壁打ちをする
横を向くと先輩が黙々と壁打ちをしている
やべぇ。先輩カッコイイ、、、
ちゃんとしないといけないのに
ついつい見てしまう。ハア、、、
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
キーンコーンカーンコーン
その先の言葉は帰宅のお知らせ放送の音で
打ち消されてしまった
聞こえなかったけど、、、先輩も好きな人いるんだ、、、、
ズキ、、、と心が痛んだ。
告白、、、諦めようかな、、、
帰ろうかなと思い顔をあげると
蓮先輩は少し頬を赤く染めてこっちを見ていた
先輩?と聞こうとしたがやめた。
そして、気まずそうにじゃあなと言って去って行った
俺にはその意味が分からなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。