キス……した?
俺はその2人がこういう関係だったなんて知らなかった。
Fischer’sのリーダーの俺が、
メンバーのことを把握できてなかった。。
しかも、
あなたがここに来たのってつい最近だから……
もしかして、中学の頃から…………!?
考えるだけ、自分を苦しめていくのがわかった。
だから俺は、
あの時……
————————————————☆.。.:*
家から出て行ったあなたを見つけたけどなにもできなかった俺は、
公園の柵にもたれかかって、
待つしかできなかった。
そしたら、
2人が…キスして……て………
しばらくして、モトキとキスをした彼女が
と、俺の元に来たが
としか返せなかった。
☆.。.:*————————————————
今は家に帰ってきて、無事寝ているが
全然寝ることに集中できない…
はぁ…俺って、、最悪だ。
コンコン…
ガチャっと寝室のドアが開くとともに、
あなたが入ってきた。
寝っぱなしも気が引けたし、
俺は起き上がった。
少し間をおいて、
寝れなくなってた原因の「あのこと」を
思い切って聞くことにした。
「じゃあ」と寝室を出て行く君。
風邪による発熱以上に、
俺の頭の中がヒートアップしてしまいそうだ。
しばらくして ピピッ と体温計が鳴る。
8度8分…
風邪で苦しくて、
自分の好きな人のキスを目の前で見て、
『不慮の事故』と誤魔化され……………
そんな状況で、俺が
落ち着けるわけなかった。
なぜなら、
あなたのことが好きって
気づいてしまっていたのだから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!