第11話

8.5。守りたいから
1,288
2018/09/20 08:58





こっちかな…


さっき、この角曲がってたよね…?



気付けば俺は、


あなたちゃんのことを追ってた。

帰って来てほしくて。

その一心で、あなたちゃんを探して。


追いかける為に走って、


息を切らしてた。
モトキ
モトキ
はぁ…はぁ…ここ…あなたちゃんの家、、近い…なぁ。





どこに行ってしまったんだと困っていた時、


思いついた場所が1つだけある。








モトキ
モトキ
思い出の場所…

三角公園だ!それしかない!!





みんなで鬼ごっこしたりした

あの公園。




あなたちゃんなら絶対そこに行く。














だから俺は全力で走って、


三角公園に向かった————————










































そこにいたのは、



あなたちゃん。




と、




誰だ、あいつ。





暗闇で顔がよく見えない。



でも、公園にあった一つの街灯の

光に照らされた瞬間、




全 て が わ か っ た







あいつが、

あなたちゃんのストーカーしてたやつなんだってこと。





状況からすぐに読み取れた。



だから俺は、

持っていたスマホのライトで、

そいつの顔を照らしてやった。



ストーカー
おいなんだよこれ!!
ストーカー
ふざけんなよ!
モトキ
モトキ
やっと…見つけた
ストーカー
おい誰だよ!
お・ま・え・は!





流石にね、

あなたちゃんに対して、

「恋人です」とか言ったら、

ただの変人だと思ったし、

モトキ
モトキ


自分の大切な幼馴染ですけど




って答えるしかなくて。





自分って弱いんだなって思ってしまった。





ストーカー
そーなのか?おい!
あなた
へっ…



あなたちゃんに俺は、


どれだけ怖い思いをさせれば良いのかと、


心のうちで自分を責める。





すると、
ストーカー
なんだよ。
ちっ。くそ。





そういうと、


俺に近づいてきて、









ストーカー
お前彼氏じゃないんだな!
っはははは


って俺に言ってきた。

だからなんだ。


「彼氏じゃないお前に言われてもな?」


ってことなんか?


ムカつく…


































そんなのは今はどうでもいい。

あなたちゃんの元に行かなきゃ。
モトキ
モトキ
大丈夫…
あなた
…っ怖かった

ごめん…ごめん…







なんであなたちゃんが謝るの…?




モトキ
モトキ
なーんで謝ってんの?
あなた
だってだって…!!





























もう無理。




こんなに心が弱ってるのに、


何もしてやらないなんて…











だから俺は少しでも楽になって欲しくて。
























ぎゅっ…


















あなた
!?
モトキ
モトキ
そんなに抱え込まなくていいんだよ?
なんかあったら俺たちに相談してくれて、構わないから。















しばらくしたら、



あなた
ありがと…










呟く声が聞こえた。





きっと本人は聞こえないように言ったつもりだろう。


バレバレだよw








モトキ
モトキ
ん、
シルクたちに見つかったよってLINE送るね。
あなた
うん…こんな夜中に、、
探させちゃってごめんなさい…
モトキ
モトキ
もう謝らないで。
それ以上謝ったら罰ゲーム!



ってするよ?笑笑
あなた
あはは笑
あなた
うん、わかった。







《LINE》

モ)あなたちゃんかくほー!

これからシルクの家に帰るけどいい
よね?




シ)見つかって良かった。了解!
モトキ
モトキ
よし!じゃあ帰ろ!
あなた
うんっ。









そうして俺たちは2人並んで、

家路についた。

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