あの頃ってのは
17歳のゆきにとって、8年前のこと。
つまり、9歳のとき
翔が指を指してるのは
夏祭りのポスター!
家に着いた
ゆきの家にGO!
ゆきと翔の家はお隣です!
あ、ちなみにですが、
ゆき小3、翔小5です!
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夏祭りについて話す
数日後
夏祭り当日
ゆきは、浴衣を着て、
翔の家の前へ
ピーンポーン!
翔君、到着!
会場に着いた
お金を払う
あいてるスペースへ
食べ終わってから
目立たないところへ
ウーウーウーウー
だっだっだっ!!
すると後ろからこんな声が…
すると
声をかけた人の右手にはナイフが…
グサッ!
ゆきは、泣きながら走った
家に着いた
泣き声を聞いて、来てくれた翔ママ
その日、
ゆきは、眠れなかった
次の日
ゆきの家に、翔ママがきた
白い封筒だ
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*一枚目*
母さんへ
今まで俺を育ててくれてありがとうm(_ _)m
いつも心配してくれて、
美味しいご飯を作ってくれて、
母さんがいたから、俺は幸せな人生が送れたと思う。
ほんと、ありがとう。
沢山喧嘩したけど、その度仲直りした。
それは、多分、全部、全部、全部全部、全部母さんの愛と思う。
素敵な人生を、プレゼントしてくれてありがとう
ほんとにありがとう
最後に、
天国だろうと、どこにいようと、母さんは母さんだから、これ以上泣くな。
絶対泣くな。
母さんが泣いたら、俺も悲しい。
だから、泣くな。
これで終わり。
最後の最後に、もう一度言うけど
ありがとう。あと、泣くなよ。
それから、大好きだよ
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ゆきへ
多分、俺、死んでるよな?
でも、多分、俺の気持ち、全部、全部、全部、全部、全部言えてないと思う。。。
だから、だから、今、ここで伝えるしかない…
ホントは、ちゃんと、目を見て、俺の口で言いたかったけど…
もう、俺の口から、「あ」の一文字も言えないからな。
準備はいい?
準備できたら、この紙の裏を見てね。
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裏面
ゆき、準備OKなんだな?
いいよね?全部読まなくてもいいから、、、
俺は、ゆきが好きだ。
お前の全てが好きだ。
例えば、笑顔とか、話し方とか…
これ以上は、言えないな。
紙がなくなるから笑笑
それで、俺がいなくて、泣いてるんだろ?
俺なしで、大丈夫か、俺も心配だな。
でも、ゆきなら大丈夫だよ!
だって、俺が好きになっちゃうぐらい、素敵だから。いや、違うな。
俺に愛されるぐらい、だな。
いいか。
最後に言うよ。
これが最後だよ、、、
さ・い・ご・に
1泣くな!俺も悲しくなる
2忘れろ!忘れて下さい。じゃないと、お前は、悲しくて、悲しくて、泣いてると思う。
3今まで、俺なんかと一緒にいてくれてありがとう。ほんとありがとう。
さようなら、大好きだった人
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それから、翔の葬式は、無事終わった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!