第5話

1,966
2021/06/28 05:47
「私…どうなるの?」
マユミさんの顔が不安な顔になる
そりゃあ当たり前だ、そんな凄いことを見てしまったのだから、攫われる、もしくは
消される可能性だって十分にある
やだ、せっかく知り合えたのに、出会えたのに
マユミさんが…
「どうにもならねぇよ、俺たちがいるからな、何事も起こらねぇし…違うか?ナガヒロ、何か起ころうが関係ないよな、俺たちだし」
「え?」
「ええ、もちろんです、大人の事情がどうであろうと、関係ありません、私たちは…少年です」
『あ…ソーサクさん…』
大丈夫、と強く後ろから抱きしめてくれる
暖かい
『…はい、ありがとうございます』
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「現実的には、警察に連絡すればいいのかな?」
『し、信じてくれるんですかね…』
「鼻で笑われておしまいかもな、10年前に軍事衛星が核で撃ち落とされるのを見ました、なんて言っても、とても信じて貰えるとは限らないぜ、証拠がある訳じゃないんだろ」
「証拠がないなら作ればいいんじゃない?少なくとも、瞳島ちゃんが今朝追いかけられたことは本当でしょ?」
「う、うん…」
「だからさ!アイツらのうち1人でも、捕まえることが出来きたら、それは生きた証拠になる訳じゃない!」
「お、おおぅ…」
戸惑っちゃってるよヒョータさん…
「危険な作戦ですね、二重尾行は当然警戒されているでしょうし、武装している可能性もありますしね」
『ぶ、武装!?え、もしマユミさん何かあったら…!』
「お、おぉ…?」
「それなら俺にやらせろよ、こうゆう時のために、俺はここにいるんだろ」
「おぉ」
いや、正確には美味しい料理を作ってくれるから…では?
すると、急に扉が開いた
「いいや!お前がここにいるのは、お前の作る料理が美味しいからだ!!」
『ですよね〜』
「安心したまえ諸君、僕に秘策がある」

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