その日の下校時間
手を繋がれた。すごく強く握られた。
最初は我慢した。
でも学校を出たあたりから我慢できなくなった。
なんか、テヒョンの様子がおかしい。
いつもはニコニコしてるのに、今は、不機嫌?
なんで知ってるの?え?見られた?
でも、これが狙いだし、このまま別れ話にもってこ
微笑みながら私を見た。
怖かった。
でも、急にいつもみたいにニコニコしだして、握ってた手も弱くなった。
そう言って、強くキスをした。
息継ぎができないくらい長くて激しかった。
ジョングガの優しいキスじゃない。
でも、本当にキスが上手い。
心では嫌なはずなのに、身体は受け付ける。
テヒョンが少し呆れた声で
と別れ道で言って帰った。
ただひたすらに怖かった。助けて欲しかった。
泣きながら帰った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!