第15話

あざと呪い 「椿編」
25
2019/10/05 13:25
羽柴 椿
羽柴 椿
ふあっ〜
俺は、布団を、どかし起き上がる。

目をこすりながら、洗面器まで行き

顔を、バシャバシャと洗った。
羽柴 椿
羽柴 椿
ん?
鏡に映る俺の顔、左のほうに
赤いアザか、印?のようなものが

浮き出ていた・・・
羽柴 椿
羽柴 椿
何だこれ?寝てる間に、流花りゅうか
ラクガキされたのか?
顔を、バシャバシャと強く洗ってみた。
羽柴 椿
羽柴 椿
んん?消えないぞ、これ!!
それに、目の色、片方色変わってるし
俺が、朝から騒いでいると、ばあばが
トントンと、2階へ上がってきた。
ばあば
ばあば
朝から、騒がしい・・・何事じゃ?
羽柴 椿
羽柴 椿
ばあば・・・
ばあば
ばあば
おっ!お前・・・椿つばき、お前何を
したんじゃ
羽柴 椿
羽柴 椿
別に、何もしてねえよ
寝ておきたら、こうなってて・・・
ばあばは、ギラリと俺の方を
にらんでいる・・・どうしたんだ?
ばあば
ばあば
お前、何かに触れたり、罰当たり
なことは、しなかったかの?
羽柴 椿
羽柴 椿
ひとぎき悪いなぁ、何にも
いじってねえよ
ばあば
ばあば
お前の、顔に浮き出ているそのアザは、
強い呪いの印じゃ・・・
羽柴 椿
羽柴 椿
えっ、呪い?
ばあば
ばあば
わしに、顔をよく見せておくれ
ばあばに、グイッと顔をつかまれる
ばあば
ばあば
左目は、もう赤くなっておる・・・
呪いの進行が、早いのう
羽柴 椿
羽柴 椿
俺、相当ヤバイ状態なのか?
ばあば
ばあば
・・・・そのようじゃ
昨日は、なかった呪いの印・・・

いったい、俺は何をしたというんだ?
ばあば
ばあば
はやく、その呪いの正体を
探さんと、お前の体がもたなくなるぞ
羽柴 椿
羽柴 椿
すげえ、怖いことを、さらっと言うなよ
ばあば
ばあば
わしも、できる限り、古い呪文の本を
調べて、なにかできることは、ないか
考えるからの・・・
羽柴 椿
羽柴 椿
おい!(呪文の本って何だよ?)
ばあばは、慌てて走って行ってしまった。
羽柴 椿
羽柴 椿
どうすりゃあ、いいんだよ
俺は、ハアと、ため息をつき
柱によりかかる。
流花
流花
ふあっ〜
流花
流花
おはようございます、椿つばきさん
羽柴 椿
羽柴 椿
あっ、流花りゅうかか、おはよう
流花
流花
流花
流花
どうしたんですか!?その顔
羽柴 椿
羽柴 椿
あまり、大声出すなって
流花
流花
あっ、すみません
羽柴 椿
羽柴 椿
俺、朝起きたら顔に、赤色のアザが
できてて・・・ばあばが、言うには
「呪い」らしいんだ
流花
流花
呪い・・・
流花の、顔がサーっと青くなる
羽柴 椿
羽柴 椿
別に、心配すんなって、今
ばあばが、どうにかしようと、して
くれてるからさ・・・
流花
流花
違うんです・・・椿さん
羽柴 椿
羽柴 椿
違うって?
流花
流花
多分、そのアザの原因は、私です
羽柴 椿
羽柴 椿
それ、どう言うことだ?
流花は、下を向きながら話した。
流花
流花
昨日、椿さんとキ、キスしたから・・・
流花
流花
私にかけられてる、呪いの一部が
移ってしまったのかもしれません
羽柴 椿
羽柴 椿
まさか、キスしたからって呪いが
移るわけ・・・
ばあば
ばあば
移るぞい!!呪われてる者とキス
なんかしたら、たちまちその相手も
呪われる・・・
羽柴 椿
羽柴 椿
ばあば!!いつのまに?
ばあば
ばあば
誰じゃ?誰とキスをしたんじゃ?
えーえい、言わんか椿!!
ばあばに、問い詰められる
羽柴 椿
羽柴 椿
流花と、幽霊の流花とキスをした
なんで、こんな話をばあばに、
言わねばならんのだ・・・

恥ずかしい・・・照れる俺に
ばあばは、ようしゃなく、喋り始めた。
ばあば
ばあば
流花?わしの・・・・孫と?
流花
流花
羽柴 椿
羽柴 椿
えっ?
新事実・・・ばあばに、孫がいて
それは・・・・・流花!?

なにが、なんだか・・・わかんねえ
俺は、床にしゃがみこむと「嘘だろ〜」
と、叫びながら崩れ落ちた。

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