俺は、布団を、どかし起き上がる。
目をこすりながら、洗面器まで行き
顔を、バシャバシャと洗った。
鏡に映る俺の顔、左のほうに
赤いアザか、印?のようなものが
浮き出ていた・・・
顔を、バシャバシャと強く洗ってみた。
俺が、朝から騒いでいると、ばあばが
トントンと、2階へ上がってきた。
ばあばは、ギラリと俺の方を
にらんでいる・・・どうしたんだ?
ばあばに、グイッと顔をつかまれる
昨日は、なかった呪いの印・・・
いったい、俺は何をしたというんだ?
ばあばは、慌てて走って行ってしまった。
俺は、ハアと、ため息をつき
柱によりかかる。
流花の、顔がサーっと青くなる
流花は、下を向きながら話した。
ばあばに、問い詰められる
なんで、こんな話をばあばに、
言わねばならんのだ・・・
恥ずかしい・・・照れる俺に
ばあばは、ようしゃなく、喋り始めた。
新事実・・・ばあばに、孫がいて
それは・・・・・流花!?
なにが、なんだか・・・わかんねえ
俺は、床にしゃがみこむと「嘘だろ〜」
と、叫びながら崩れ落ちた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。