休日の朝、俺は暇だったため、
この広い絵馬荘の、中を探検することにした。
俺が、忍び足で、階段を降りていると
幽霊の流花が、ヒュンッと現れた。
流花は、不思議そうな顔をして、
俺の後ろにまわると
と、言った。まったく、流花も、暇なんだな
俺と、流花は、まず1階に、ある部屋を
かたっぱしから、のぞくことにした。
流花が、嬉しそうに指差した場所には
黄色いキノコが、畳からはえていた。
流花の、こういう所が、普通の女の子と、
違う気がする・・・俺は、うえっと
一言いって、隣の部屋に移った。
本当に、この絵馬荘は、見ればみるほど
妖怪屋敷と、いうか・・・
ばあばの趣味?なのか、ちゃんと、
掃除してんのかよ・・・
流花が、よいしょと、ツボを持ち上げ
ようと、してるので、俺は、あわてて止めた
流花に、真面目と言われて
少しキレる俺だったが、しょせんガキの
言ってっることに、いちいち反応して
いれれない。
俺と流花は、こことは違うフロアに
行くことにした。
俺の質問に、流花は、一瞬
ドキッと、したような顔をした。
そして・・・
と、言った。
廊下を歩きながら、俺は考えてみたが
まったくわからない。
俺は、ポリポリと頭をかきながら、
うーんと、うなる。
ボカッボカッ
流花に、殴られ、壁に激突する
俺・・・
ドサッ
流花が、顔を真っ赤にしながら、
怒っている。
ふわっと、浮きながら、俺に近づいて
くる流花・・・
かなり、ヤバイ状況だ・・・
俺の、声かけに返事がない
そうとう、怒っているようだ。
うそだろ・・・?
ドカドカポコポコ
そのまま、流花は、どこかに
行ってしまった。
ボコボコに、殴られた、俺をおいて
俺は、ガクッとちからつくと、
その後すぐには、動けなかった。
しかし、いつか流花に、仕返しを
してやろうと、心に深く誓ったのであった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。