ある日の楽屋 。
「「 失礼しまーす!! 」」
挨拶にやってきたのは 、最近デビューしたばかりで話題になっているヨジャグループ 。
みんな可愛らしい清楚な感じで 、わたし達も立ち上がって挨拶をする 。
ソヨン 「 あなたさん会えて嬉しいですーー! 」
「 え 、あ 、ありがとうございます .. ! 」
わたしを見つけて駆け寄ってきたかと思ったら 、ぎゅ 、と思いっきり強く握られる手 。いやこの子握力強すぎない?
ユナ 「 あの 、実はあなたさんに憧れてて!少しお話したいのですが 、付いてきてもらっていいですか? 」
「 .. あ 、はい 大丈夫です 」
ジウ 「 早く行きましょー! 」
と 、わたしの方を見てそう言うけど 、そんなユナちゃんの目の奥は笑ってなくて 。
ついて行くべきじゃないと思っていても急かされるし 、不自然に思われないようについて行くしかない 。
そして連れてこられたのは楽屋から少し離れたところの階段 。
「 .. 話って? 」
ユナ 「 あんたが気に入らないの 、あたし達 。」
ソヨン 「 大して可愛くないもないくせにオッパ達にチヤホヤされてムカつく 」
話を聞いてみるとどうやらこの子達はオッパ達を狙っていたらしく 、チヤホヤされるわたしが気に入らないんだとか 、
「 .. そんな事言われても 」
ジウ 「 ごちゃごちゃうるさいわね 、あんたなんていなければいいのに 」
その時 、トンと肩を押されてやばいと思った時にはもう遅く 、鈍い痛みとユナちゃん達が笑っているのを最後に意識を手放した 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。