……そして今に至る。
ニコッと笑う直生くんの笑顔に、胸が熱くなった。
直生くんはハジメての相手であり、、
好きだった人だけど。
なんで胸が熱くなるんだろう。
今、私が好きなのは先生なのに。
なんでなんだろう。
私は、急いで体操服をとりに、教室へ向かった。
昼休みが終わる前に着替えなきゃ!!
ーーーーーーーーー『直生side』ーー
俺は、壁に寄りかかって、ため息をついた。
あんな姿みたら…、、
俺は、あなたちゃんのことが大好きだ。
はとこだからー、とかじゃなくて、
ひとりの女の子として大好きで。
正直、あんなにもかわいくなってるなんて思わなかった。
別に、元からかわいかったし、成長するのが楽しみだったけど。
予想外以上にかわいかった。
それと、あなたちゃんが、彼氏とヤってるんだろうな…、
と思えば、苦しくなった。
きっと、彼氏もいて、俺のことも過去のことなんだろうと思うと、、
余計に。
あなたちゃんの未来のために。
俺なんかぎ独占なんてしたら、、、
だめなんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。