第34話

33❤︎
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2019/07/07 08:37
楠木玲奈
キ、キスして見せてよ!!
生徒会長
はあ、お前、、急に何言ってんの?
楠木玲奈
目の前でキスされたら、柚季とは別れる…から。
あなた

いいよ、柚季くん。

いいよ、『キスしたら』諦めてくれるんでしょ?
だったら、うん。



柚季くんのことを好きかどうかはまだわかんないよ。
わかんないし、先生のこともわかんない。
だけど、だけどさ。


私は柚季くんがいい人ってことは知ってるから。
いい人には幸せになってもらわないと、いけない…じゃん。
生徒会長
あなた、正気か?
あなた

うん、それで楠木先輩の気が晴れるのなら。

生徒会長
わかった。
私は柚季くんに顎クイされ、一気に距離が近くなる。

私の背が小さいっていうのもあるけど、背が高い柚季との顔の距離はいつも遠いから。


私がそっと目を閉じると、唇に暖かい感触が。









あなた

んんっ、、))レロレロ

口の中に入ってきたのはまさかの舌で。
ディープキスをすると思っていなかった私はびっくりして、一度目を開いた。
しかし、入ってきたのは一瞬で。
多分楠木先輩ぐらいしか、ディープキスをしたことには気がついてないだろうけど。
生徒会長
これでいいよね?
いこっ、あなた。
あなた

う、うん。

そのまま手を引かれて、私はその場を後にする。
楠木先輩の顔が気になるけれど。


柚季くんに連れていかれたのは多目的トイレ…、、?
あなた

柚季くん?

あなた

あ、、アんっ////

突然私の胸に触れてきた柚季くんの顔は真っ赤だった。
生徒会長
ごめん、ちょっと、理性が負けた。
あなた

へっ、まって、んっ////

首元に付けられたキスマークは、私が柚季くんの『女』である事の証明みたい。

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