メンバー皆がそれぞれお祝いしてくれる。
それと同時にTwitterの通知が鳴り止まない。
たくさんのARMYが祝ってくれている。
だけど、肝心の恋人からの返事が来ない。
毎年一番最初に祝ってくれる、
恋人からの返信が。
[ 12:23 ]
いつまで経っても恋人からの返信が来ない。
皆に祝われるのも、もちろん嬉しい。
だけど恋人からの返信がないと
意味が無い。
よし、もう今日は寝てしまおうと
布団に潜り込んだけど
ジンヒョンからのお祝いのメールが来ない
ことで頭がいっぱいになって
なかなか寝れない。
ヒョンとは毎日毎日
連絡を取りあっている。
だいすき
とか
愛してる
とか
付き合った当初の親睦じみた
連絡はしないけど、
日々の報告とか綺麗な写真を送りあったりとか
傍から見ても、ラブラブな関係だろう。
\ ピンポーン /
突然ホテルのインターホンが鳴った。
こんな時間になにか急用か?
それかなにか事件でもあったのか?
嫌なことばかりが過り
急いで扉を開けると、
「ナムジュナ、誕生日おめでとう。」
そこに立っていたのは、
他の誰でもない、俺の恋人のジンさんだった。
「じ、ジンヒョン!?!?!?
どうしてここに!?!?!?」
「どうしたも何も、お前の誕生日だろ。
大事な日は大切な人と過ごさないとって
ナムジュナが言ったんだけどな〜??」
ジンヒョンは悪い笑みを浮かべながら言った。
「え、え、、、え、でもジンヒョン、
今韓国のところで帰省してるんじゃ、」
「だって、お前も大切な家族だもん。」
「ジンヒョン、、」
俺は思いっきりジンヒョンを抱きしめた。
とても強く、もう離れられないように。
「ナムジュナ、痛い笑」
「今日だけは離しません。」
「うんうん分かったから笑笑
こんなとこで男同士がぎゅーしてても
変だから中入ろ?」
「はい、ジンヒョン、愛してますよ。」
「うん、とても。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。