第80話
Story-78
そう言って小走りで俺の横に来たあなた
あなた side
玲於は私の腕を咄嗟に引っ張り人通りがない路地へ
あーあ、
初めてのデートで喧嘩しちゃった
私はそう思った…、
玲於は親切な事を言ってくれてる。
でも私はしつこいくらいに負けずと反論してしまう…。
こんなうるさい女嫌かな…?
少し悲しいくなる気持ちがだんだんよぎってくる。
そんな時、玲於が私に負けたかのように小さい声で
それから私達は日頃からよく行く?(笑)
服屋に行った。
よく行くっていっても…
ここは、ママとパパのブランドの店。
日本ではここ東京と大阪にある。
日本ではお兄ちゃんが仕切ってる。
私と玲於が言ういつものやつとは
毎年ママとパパが私の誕生日月にデザインしてくれる服。
私の好きな柄や色で作ってくれる。
それを商品として売っていて、それがいつも人気らしい。
今年も昨日の私の誕生日にアメリカから届いた。
私のものは商品のものとは少し違う。
服に刺繍で名前が入ってる。
特別な服が今年も増えた。
でも、持ってる服をなんで見に来たって?
それは何着か服を買って、寄付するの。
ママとパパもそれは喜ぶからね、
そう言って私の後ろから出てきた玲於
玲於はそれだけを私に聞き、何かをもって走って行った。
なんだ?(笑)
私も玲於を追いかけた。
玲於がいたのはレジ。
なんか買ったのかな?
まぁ、別にいいや〜
言われた通り袋を開けるとそこにはさっき玲於と見ていた服が…。
だからMサイズ?って聞いたのね。
ありがとう玲於。
初デート。
玲於がオソロで買ってくれた服。
付き合う前も一緒の服を着たことがあったけど、それとはちょっと違う。
私はウキウキが止まらなくて、玲於の腕を引っ張りスキップしながら店をあとにした。