第63話

Vol.7
15
2019/09/27 00:23
同時刻、関西山神会本家。 
「親分失礼します。柴田(若頭)がお越しです」
「うむ」
池の鯉に餌をやり終えた山岡剛志に本家付組員が伝達に赴いた。
緩やかに歩を進めテラスに向かった。
「親分、お早う御座います」
直立不動にて私を待ち受け挨拶をした男こそが、私の後継者である柴田忠である。I県に山道会を構え、因みに関西山神会若頭である。
「うむ。それより座ったらどうだ?おい、いつもの物だ」
先程の本家付組員が「失礼します」と頭を下げ、急ぎ奥に歩を進めた。
いつも物とは抹茶オーレを指す。
「早速ですが親分、京都の件に於いては確かに東が動いています。△日、東はヒルトン()で香港の張なる男と接触しています。そして、同席した者の中には―――、失礼します」
柴田は私の耳許で囁いた。「成る程な」私は軽く頷き言葉を添えた。
「失礼します」
先程の本家付組員が抹茶オーレを運んできた。
組員が場を離れたことで私は柴田に問いかけた。
「処でカシラ、お前の方では既に動いているんだろうな?」
「はい。△◎ファンドを流用させて頂いております。只…」
「どうした?」
「本丸の位置がまだ定かでないこと、外濠から埋めて(押さえ)いる者がいるのです。それに応じるように私の方も合わせています。只情報では恐らく本丸は既に東が…。処で親分『ちぇりー・Pink』なる所謂風俗関係ですが、御存知ですか?」
「それがどうした?」
柴田が言うには、その『ちぇりー・Pink』が外濠を埋めているという。
「噂は聞いていたのですが、まさか京都に絡んでいるとは思っていませんでした」 「東の関係かね?」 柴田に依れば、不良外国人排除に動いていた時の頃だという。 S町にあるブラック・ミュージックを専門に流すブラックロックで薬物が頻繁に取引されているとのことで排除活動に撃って出たという。 誰であろうと夜の街で遊んでくれるのはワシ等にとっても歓迎である。しかし、この街に於いては不良外国人の進出並び薬物に関わることは、この土地で根を張る限りワシは決して認める訳にはいかないのだ。S町プリンセスガーデンホテルには、黒人のおばちゃんの経営するコーヒーショップ がある。このオーナーからワシは『ちぇりー・Pink』の情報を仕入れた訳である。調度京都の件で動き出した頃である。 ある夜、漸く手に入れた連絡先番号を入手するが、公衆電話・固定電話並びに携帯電話に依る184発信は一切受け付けないという。 「おい、誰かかけてみろ」 ワシは若い者に教えられた番号に電話をかけさせた。電話先に出たのはアニメチックな女の声であった。 「はい『ちぇりー・Pink』で~す。新規のお客さんのようですが、紹介報告入っていません」 ツーツーツー。 「オヤジ、紹介報告が入ってないということで切りよりました」 何処の組織が絡んでいるのか?そう思った瞬間に若い者の携帯電話に通知メールが届いた。 「オヤジ、先程の番号からですが」 「開いてみろ」 激おこプンプン丸 山田清次 生年月日S32/#/**生まれ 住所 I県◎△市●□*****関西山神会系山道会内山田一家総長 「な、何やこれ!?オヤジ、ワシの身分がバレとります」 「何やと!?」 ワシは若い者の携帯を取り上げ、自分の目で確かめた。ブルッと憤りにより手が震えた。 「徹底的に調べろ!!」 「うむ、成る程。そういうことがあったか。しかし、そのチェリー何とかが何故京都に絡んでいるんだ?」 「はい親分、そのメールの後に電話がかかってきたのです」 カロン。抹茶オーレが注がれているグラスの中の氷が崩れた。
「山田やが、どういうつもりなんじゃ!!」
山田が携帯電話の通話口を抑えながら
「オヤジ、先程の奴からですが」
ワシは山田に話を続けるように促した。
「山田さん、申し訳ないが敬愛なる本家のカシラが傍にいるなら代わって戴きたい」
「誰や、お前は!?はて、何処かで聞き覚えがある声やな。あっ、オヤジ、コイツはナルトの日向ヒナタじゃ!!」
ナルト?日向ヒナタ?何を言っとんじゃコイツは?

日向ヒナタ(ひゅうが ヒナタ)
声 -水樹奈々
13→16歳。身長148→160cm。体重38→45kg。

日向一族の嫡子のくの一で、一族に伝わる血継限界“白眼”と、それを応用した体術“柔拳”の使い手である。ネジは1歳上の従兄で、彼のことを兄のように慕っている。第一部では下忍、ナルトの修行中に中忍となる。第一部では刈り込んだ青紫色のショートヘアーで、第二部では髪を伸ばしている。また胸も大きくなっており、劇場版『ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-』および関連するメディアミックスではそれを強調されている。

幼少期より照れ屋で引っ込み思案であった。忍としての資質が、妹のハナビより劣っていて、父の日向宗家当主ヒアシに見捨てられていた為か、諦めがちで消極的な性格を形成していた。また、幼少期に雲隠れの里の忍に白眼を狙われて誘拐された結果、叔父のヒザシが命を落とす原因になったがために、幼少の頃からネジに恨まれてもいた。このような状況から、家族がいながらも非常に孤独な身であったが、忍者学校時代から明るく真っ直ぐで努力家のナルトを見た事で、次第に憧れと好意を抱き、今ではよく彼を物陰から見つめている。イルカ、三代目火影とともに幼少期のナルトの身を案じていた数少ない人物。ナルトの顔を見ると頬を赤らめ指をツンツンさせる癖があり、正面から見ると顔を真っ赤にして気絶する。しかし、ペイン戦以降は、そのような描写は減少し、積極的に彼に近づこうとしている。自らの信念もまたナルトの強い影響を受けており、“まっすぐ自分の言葉は曲げない”事を忍道としている。
中忍試験第三試験の予選時、諦めない根性で同じ班のキバに勝利したナルトを気に掛けて、薬を渡している。また、自身の試合では、様々な形で因縁のあるネジと対戦する事になり、彼によって心理的に追い詰められて戦意を無くしつつあったが、ネジのやり方に激怒したナルトの叱咤を受けて奮起。重傷を負わされ敗北しながらも、自ら忍道を貫くべく奮闘した。中忍試験後、ネジとは、彼とナルトの戦いやその後の父・ヒアシの謝罪によって和解、父親とも打ち解ける様になっていった。ただし、妹とは和解出来たかどうか、詳細は明らかになっていない。
『NARUTO -ナルト-』(ナルト)は、岸本斉史による日本の漫画作品。またこれを原作とするアニメ、ゲームなどの作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1999年43号から連載中。単行本は2013年7月現在で65巻まで発刊中。

主人公と仲間の友情、裏切りと復讐、師弟の絆が中心として描かれ、諸国の忍とド派手な戦いを繰り広げていくバトルアクション作品。
本作の人気は連載当初から順調に伸び、『ONE PIECE』と並ぶ『週刊少年ジャンプ』の看板作品となっている。2002年から、ぴえろ製作のテレビアニメが放送開始。一部終了後に85話のアニメオリジナルストーリーを挟み、二部からは『NARUTO -ナルト- 疾風伝』というタイトルにリニューアルされている。
日本国内にも増して、海外では極めて人気が高く、2000年代を代表する『ドラゴンボール』の後継作品として認知されている。単行本は30ヵ国以上で翻訳出版され、累計3,000万部を記録(2009年時点)。アニメ放映は80ヵ国以上、ライセンス商品は90ヵ国以上で販売されている。
主人公のナルトは「ニューズウィーク日本版」2006年10月18日号の特集「世界が尊敬する日本人100」に選出された。2009年米Yahooの検索ワードランキングで6位につけ、テレビアニメが高視聴率を記録するなど、米での注目度も高い。
単行本の国内累計発行部数は2013年2月時点で1億3128万部。アメリカでは900万部。欧州でも熱狂的な人気を誇り、フランスでは書籍全体の週間売上で1位になるなど、1,900万部を売り上げている。また、テレビゲームのナルティメットシリーズは、世界累計800万本を記録している。
ちなみに、作者の岸本は「『NINKU -忍空-』の続きが読みたくて本作を描いた」と語っている。
フランスでも愛されるNARUTO

南米での人気アニメ1位は「ナルト!

米Yahoo今年の人気検索ワードで「NARUTO」が6位にランクイン
MEDIA GUIDE 2013集英社ADNAVI

我が国のコンテンツの海外における「ゲートキーパー」プロファイリング調査

クリジョブ就転職フェスタ(ヒューマンアカデミー)→株式会社サイバーコネクトツー

NINKU -忍空-文庫本3巻308頁。
~ナルトより~山田が簡単に説明するが
ワシには全く呑み込める要素がなかった。
「それで何を言っとるんだ?」
「オヤジが傍にいるなら代わってくれと」
ワシは山田の携帯電話を受け取って通話口を口許にあてがった。
「山道会の柴田だが、関東侠勇連合会の関係の者か?それとも」
「ご無礼を、本家のカシラ。実は京都の件ですが、クク余り此方側を詮索しないで戴きたいのですよ」
「お前がワシに本家のカシラと呼ぶには、ワシを知っているということになるが?」
「遥か雲の上の人と見上げています。京都の件に関しては我々と同じように外濠から買い攻めて下さい。この旨を伝える先はお分かりですね。では失礼します」
そう言うと相手は一方的に電話を切った。
笑ってしまった。
「ウワッハハハ、彼だな。カシラ、お前はどう感じたかね」
「親分、御存知なのですか?只あの声には笑ってしまいましたが、誰なんですか」
「コンピューター声音というらしいが、カシラ、彼等を詮索するんやない」
「判りました親分。それと彼が電話を切る間際に―――」
「成る程ハッハッハッハ。そういうことか。カシラ何れ逢う機会が訪れよう」夏の陽射しに、まるで陽炎のようにこの国が揺らいでいるように見えたのは私だけだろうか?いや、恐らく彼にも見えているやもしれん。宿命か…
因果なものなのかもしれんな…
蝉がもがくように鳴いていた。

くちゅり くちゅり――
「キャハハ感じてるんだ、こんな状況でも。キャハハ」
私はイヤイヤするように顔を揺すり腰を引こうとともがいた。彼女の舌が隆起した乳房を転がす。
「うう…」
「いやらしい検事さん」
愛液で濡れ祖ぼった彼女の指が陽光に照らされた時、自分の愛液が内なる自分の姿を垣間見る気がしてならなかった。
「ビッチ!本当は慎ちゃんに抱かれたいのでしょ?でもキャハ、慎ちゃんは私のもの。いい?これからも彰子が慎ちゃんのナビゲーターなんだ」
もう判ったから。彼女の瞳にはまるで蛇の舌のようにチロチロと赤く女の情念が燃えていた。
「ククク彰子、前戯はそれくらいにするんだ。そして神は赦された」
神など存在しない!!神の存在があるなら奴の悪辣を赦す筈がない。私は心の中で叫ぶ。快楽と恐怖……、奴が近づき耳許で毒々しく囁いた。
「これからショーが始まる。いいか松崎検事、頭の中に詰め込んでおくんだククク、secret governmentなる存在を」
大きく目を開く私に奴が大きく映り込んでいた。
世界最大の軍事国家を動かす「シークレットガバメント」は、アイゼンアワー大統領が1961年1月の辞任演説の際に、初めて公の場で登場した巨大組織のことです。実際は第2次世界大戦以前から、表の政府を巨大軍事企業体として支えてきた歴史を持ち、その実績から表の政府の政策に必要不可欠な組織体として認められることになりました。
 一見すれば、アメリカを動かしているのは大統領かアメリカ議会と思われがちですが、実際は違います。それは、主権者のアメリカ国民でもなければ各種のロビー活動集団でもありません。

アメリカの真の支配者は、軍産複合体と呼ばれる巨大な軍事一体組織、「シークレットガバメント(影の政府)」です。

 最近では、イラクのフセイン大統領に屈辱的で回避できない交渉を押しつけ、再び湾岸戦争に発展させる策謀を仕組んでいます。また、戦前の日本にも、当時のハル国務長官に「ハル・ノート」を叩きつけさせ、太平洋戦争に踏み切らざるを得ない状況に日本を追い込んでいます。シークレットガバメントは、心理操作と情報操作の専門集団による世論操作術にも長けており、戦争参入に不賛成だったアメリカ国民を、一挙に参戦に持ち込むということもやってしまいます。

 パールハーバーに空母抜きの旧式艦隊を用意し、日本海軍に襲わさせた(真珠湾攻撃)策謀者の中にも彼らはいて、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線に、アメリカを参入させる陰謀の中核的役割も担っていました。ヨーロッパ戦線で彼らが取った策略は、アメリカ人が多数乗った客船をイギリス軍の潜水艦に攻撃させ、それをドイツのUボートの仕業に見せかける工作です。おかげでアメリカの世論は一挙にヨーロッパ戦線への参戦に傾き、多数の若者が正義感から戦地へ向かってしまいました。


政治機関が悪役を造って、その悪役と戦うための「裏工作」をし、アメリカが戦争に参加してもよいと国民に納得させるのが上手だということです。

 戦後のイギリス議会で、アメリカ客船の撃沈にチャーチルが関与していたとして、一気に表面化しますが、彼に策謀を打診したのは、ほかでもない「シークレットガバメント」のメンバーです。特に客船は自国旗を必ず掲げており、Uボートも自国の客船を撃沈しないためにも、必ず国旗の確認を行ってから攻撃していました。
冷静になって考えると奇妙ですが、

人間は戦争のどさくさと世情不安定な状況では、いとも簡単にコントロールされてしまいます。

 更に、完成した原爆の実験場として、本来使う必要のない瀕死の日本を選び、96年の 「スミソニアン原爆展示会」 の開催を、退役軍人会の圧力で潰させたのも、彼らです。衝撃的なことに、ベトナム戦争から手を引こうとした ジョン・F・ケネディを、軍事クーデターで抹殺し、原爆開発の反対運動の旗頭になる決心をしたアインシュタインを、大動脈瘤の再発を利用し、深夜の病院で暗殺したのも、彼ら 「シークレットガバメント」 です。病状が安定したとして、病院から家族や親戚などを追い返し、その日のうちに注射で空気を血管内に注入させて殺したというのが真相です。

シークレットガバメントは武器で大量に儲ける 「巨大な死の商人の集合体」 であって、平和は彼らにとって 「悪」 だといえます。

 特に軍産複合体は戦争があって成り立つ組織であり、戦争の結果生じる二次的、三次的の経済波及効果をも狙った、長期的な計画の中で巨大な利益を上げています。そのトップには、白人ユダヤ系財閥のロックフェラー財団が位置しており、ロスチャイルド家、モルガン家も同様に中核を占めています。企業でいえば、軍事系・石油系・銀行系・鉱物資原系・マスコミ系のメジャー企業体が脇を支えていて、最近ではコンピューター系も配下に加わっています。現在、アメリカの主要な企業は「フリーメーソン」と言われる団体が経営の実権を握っています。先に挙げた財閥はほとんどこの団体に属しています。つまり、

シークレット・ガバメントというのは「フリーメーソン」であると言っていいでしょう。

 もとはと言えば、表の政府を裏から支えて、円滑に政策が進むように企業努力する形で構築された組織だったのに、軍部と一体化してことで一夜にして巨大な権力を手中にして、表の政府を凌駕し始めました。死の商人と世界最大の軍隊が手を組み、CIAとFBIを支配し、事実上のアメリカの絶対支配者になっています。

それが決定的になったのは、1963年11月22日に起きたJKF(ジョン・F・ケネディ)の暗殺です。
 ケネディは泥沼化の危険性の高いベトナムから若者達を撤退させ、同時に世界中の米軍基地の縮小や撤退を実行に移す寸前でした。そうなると膨大な利益が失われるシークレットガバメントと、撤退が「敗北」 を意味する軍の意向が一致するので、大統領を暗殺する軍事クーデターへと、発展します。これをもって崇高なアメリカの理想は、JKFの暗殺で完全に幕を降ろし、

以後の大統領は全てシークレットガバメントの意向に従う限り、生存が許される操り人形となっているのが現状です。

クリントン大統領のいろいろな声明もあやふやなものが多く、人としての倫理観と正義心から出た言葉と受け取ることが到底できかねます。何かの裏があり、むしろ シークレットガバメントの意向にそった形で、倫理観と正義心が利用されていると見てよいでしょう。ですが、大統領もいやいや従っているわけでもなく、大統領というトップに立つ政治家の立場はアメリカを最優先に考えて、アメリカの利益を追求しながら、アメリカを発展させることにあります。その意味では 「今のところ」 シークレットガバメントの意向と同じです。
 問題は、彼らのほうがアメリカの利益にいつまでも固執する気ではないというところです。

 彼らの目的は、少しでも早く 「世界政府」 を樹立させ、世界中の富と利権を一挙に手中することにあります。そうなれば重荷になるアメリカをいつでも捨てる計画も用意してあります。
彼らの根底にあるのは、意外なことに「聖書」の中にあります。「聖書」そのものといってもいいでしょう。
別に信仰があるわけではなく、そこに書かれていることを事実として認めていて、特に 「創世記」 を理解しています。それゆえに、自分達の戦略として利用し、これが彼らの戦略となっています。聖書の記述を科学的に証明する者は徹底的に排除し、時には手段を選ばず、現代科学に沿わないということを大前提として、すべてを闇に葬り去り、それでも主張する学者には社会的な地位を失わせ、その信用性を失墜させています。アカンバロの恐竜土偶もその例である。
いずれにしても世界政府が完成していく過程で、国家など必要なくなる時代がもうすでに始まっていることに気がつく人はいったい何人いることあろうか。
~シークレット・ガバメント参照~
まさか……? 
「いや残念ながら俺は違う。いいか松崎検事、俺もアイテムに過ぎない。只ククク、選択技は誰にもあるということだ。行くぞ彰子」 「え~、何で何で~」
「彰子、お前の心をこれ以上汚したくない。ククク慈愛の念をこめてな」
そう言い残し奴は歩き出した。その奴の背中を追う彼女。そして私は天を仰いだ………。
解放されたい。この現状の苦しみから……。
奴は正気の沙汰と思えないが、神の存在を認めている。神……、ならば何故このような過ちを神は赦すというのであろうか。
口枷まで強いられ、今恥辱の奈落に落ちようとしている。ああ、死にたい…。今から起こりうるであろう耐え難き恥辱にまみれるのであれば、死んだほうがマシだ。
奴は慈愛がどうのと言っていた。東條彰子に見せたくない程のものが一体何であるのか…、それを考えると恐怖に怯え躰が震える。松山慎悟!!慈愛があるならばこの仕打ちは何の意味がある?ほんの少しでも奴に愛が傾いた自分を思うと涙が溢れてきた。
思考の低下。そう言えば、何故私は吊るされているのだろうか。白昼夢?私はまだ何も覗いていない。なのに……。楊たちの写真は私への警告だった。今更考えたとてどうなる訳でもない。しかし奴は言った。ゲームのチケットを授けると。頭の中が泥沼化しているようた。なのに、何故だろう…、陽光の中で奴と彼女が繰り広げた夥(おびただ)しい程の光景が、おぞましさと共に甦る。

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