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第36話

Vol.3
奴等は完璧な兵士である。私を殺すなら、既に私は殺されているところやった。目的はこの私の拉致や。北側は確かに力をつけてきているのやが、不足しているのがカネなんやが、その為に国が覚醒剤を造り現金化を謀っている訳なのや。 覚醒剤を造る3つの釜のうち1つが中国吉林省に運ばれた情報を手に入れていた。そしてや、この日本が最もなるお得意様なのや。 北の策略は歴史史実に於ける所謂『阿片戦争』やな。それだけ時代錯誤をしているのやが、侮る訳にはいかん。あのオウムたらいうキチガイ集団も北とロシアと繋がっていたそうやが、日本の裏側でクーデターを謀る為にスポンサーがいたとの噂もある程なのやから恐ろしいものや。 
2人の兵士に襲撃されワゴン車に押し込められそうとした時、煩い轟音がハイビームで我々を照し車の男が写メを連写しながら言葉を放ったのや。
「チョムチャロ, ナガ チョアハヌン キョト(京都)エソ, セサンイ トゥィスンスンハン パムン シルタ(おいおい、俺の好きな京都で、ぶっそうな夜はごめんだぜ)」
「トン, サンゲダ!! トン, チャネ(ノ)カ スパイイン ウイホグン サラジジ アンキ テムネグナ!!(くそ、散開だ!!金、貴様がスパイである疑いは消えないからな!!)」それが松山慎悟との深夜の北山での出逢いやった。そう言えばや、彼の車には不釣り合いな舞妓が乗っていたのが思い出されるわ。
それからですわな、彼のファンになったのは。もう1年になりますやろかな。当然ヤクザしていることも聞かされてますがな。そんなもん、私らに関係ありまへん。連絡方法でっか?教えられたのは『ちぇりーpink』の番号ですわ。驚いたのは私の個人情報ですがな。認証確認されてから彼から連絡がありました。笑いましたがな、水樹奈々が喋るのでっさかいに。 
扨て本題の造園屋の件ですが、3千万も泣かされているとなれば大事ですわ。
「金さん、先ずそれ等の物件の不動産謄本をあげてみること。ククク、当然新たな住宅開発がされているかも調べることですよ」
「うんうん成る程」
「そしてククク。所有登記が工務店であるなら、上物が出来あがる直前に押し掛ける」
「!!」
シェラトン都ホテル東京( 〒108-8640東京都港区白金台1-1-50)でのことでしたのや。
「クク。そして金さん、仕上げは先方に乗り込み物件に代物弁済を匂わし根抵当権設定する。それをするにあたり、見せ金3千万を用意し立て替える意思を見せることですよ。何なら此方で用立てますよ」
彼を前にし、私は回想に耽っていたのやが、その絵図が見事に功を成したのですわ。所謂京都人のがめつさですわな。よく言いますやろ、京女に東男と。東京者は見栄っ張りなのか金使いが荒いでっしゃろ。よってに財布の固い京都女を嫁にしろと。歴史によりますとや金貸しに至っても延暦寺や興福寺などの大寺院が、町屋の金貸しに金を貸していることが多かったのですわ。金貸しになるには、朝廷からの許可は要りませんが、次のものが必要だったのですわ。
●金を貸す為の大きな資金のバックアップ
●貸した金を回収したり、金を守る為の武力組織によるバックアップ
●営業を妨げられないようにする為の権威によるバックアップ
延暦寺などは、上記全ての条件を兼ね備えていましたよってに、金貸しへの最強のバックアップをして、がっぽり稼いでいたというぐらいでっさかいに、武富士みれば判りますやろ。
「嵯峨辺りに8棟の洒落た家を建てとりましたわ。当然時期を見計り松山さんのアドバイス通りに」
「ほう、それで」
するとね金さんは黒の手提げバッグから京都銀行の袋を取り出したんだ。彰子の給与の何倍になるんだろうなんて思いながら慎ちゃん達の話を聞いていたんだ。
「ハハ、松山さん。3千万私が立て替えますよって、社長この借用書にサインと公証役場で根抵当権設定を―――と急かしましたら、1週間後に決済しましたがな」
「それは良かった」
「松山さん、造園屋も喜んどりましたわ。接待兼ねて是非逢わせてほしいと。それと松山さん、些少でっけどアドバイス料として」
そう言いながら金さんはその銀行袋を慎ちゃんの方に置いたんだ。
「ああ、そやそや。これが松山さんに頼まれていた物ですわ。彰子ちゃんにでっか」
「えっ、何々?」綺麗な包装紙に包まれリボンが飾られていた。
「ククク、こんな奴ですが誕生日なんですよ。それに俺の心の置き所なんですよ」
慎ちゃんは彰子の頭に手を翳しながら言ってくれたんだ。くすぐったいような、チロッと可愛く舌を出した彰子、「キャハ」やっぱり彰子は子供なんだろうかな?そう思いながらも何だかドキドキしちゃう。
「成る程、そう言うことでしたんか。松山さん、中々のイエローですわ」

「どうや」
知らぬまに自分のパソコンが北朝鮮に利用、20☆△年3月
警察庁に攻撃、20◎△年7月
衆議院に攻撃、同年8月
三菱重工に攻撃、〃9月
米人工衛星に攻撃、〃10月
外務省に攻撃、〃10月
ほんまに奴が関与しているのやろか?
「リボン付き商品を受け取りましたが」
「そんな物は対象外なんや。それに、奴もワシ等に気付いているやろ」
くそ!!奴のカードさえ犯罪に係わっていない限り我々には手が届かん。
「主任、相方(風俗嬢並びに関連)関係は?」
「ふん、『ちぇりーpink』かね。何ならかけてみることやな。お前の素性が割れるだけのことや。嘘思うなら試せばええ」
若手が疑念に満ちながら携帯電話に指を向けた。
「はい『ちぇりーpink』で~す。ウフ、新規の方ですね。折り返し案内書を送信しま~す。お楽しみね。ツーツーツー」
「切れましたが…」
「ふん、お前の顔が変わるのが見れるとわな」
プルルル――。メール受信が鳴り響き開いてみた。
「……!?」
「判ったろうが。奴が言っていたそうや。権力は官僚にあるとな。あるマルタイ(護衛対象)が怯えていたよ。が何時しか消えたんや」
「それが奴だと…」
「くだらん事件でアカオチ(懲役)くらっても奴には保養にすぎん。肝心なネタが掴めん。それにな近頃ゴンドウが増えているやろ。困ったものや」
ゴンドウ。つまり能力や経験があるのに働かない刑事を指す。
「ソクチョウ続けますか」
「頼む」
ソクチョウ。対象者を極秘に側面から調査することをいう。

「ありがとう」
慎ちゃんがそのケースを受け取るとラルフローレンの白のジャケットの内ポケットに仕舞いこんだ。えっ何で!?それ彰子にじゃないの…。
「ククク、それと」
先程金さんが差し出した銀行封筒を確かめもせずに金さんに差し戻したんだよ。
「ちょっと松山さん、どういうこでっか?300では少ないと…」
「金さん勘違いしないでください。俺はアドバイスをしただけ。それがククク、巧くいっただけじゃないですか。それより幾ら支払えばいいですか」
えっ、アドバイス料が300万円!?彰子の給与ボーナス込みの2年分だよ。
「それでは私も頂けませんな」
「いや金さん、これは別ですよ」
「あきまへん」
と言うや金さんは顔を横に向けてしまったんだよ。ちょっと、大人気ないよ2人共。
「ククク金さんも強情だ。お客が見ている。クゴッポダド キムシ, ミズ トドロキサウイ フジオカカ キョトウネンエ チョプチョグル トモハゴ イスル モヤンイダ(それよりも金さん、水轟社の藤岡が京都銀行に接触を図っているらしい)」
「ソルマ, イェウイ コンイムニカ?(まさか、例の件ですか?)」

水轟社
京都市のS同和地区は日本3大部落の1つであり、日本で最初に人権宣言を行った「水平社」が創設された地としても有名です。しかし、京都駅前の総面積8万坪にも及ぶ広大なこの地域は、戦後から今日まで、忘れられた地域として日本の繁栄から取り残されてきた。地域住民は、水平社の基本理念のもとで「水轟社」を設立し、社会に対する反発や甘えの無い「真の解放」を目指して独自の解放運動を進めている。
水轟社は京都市が指定した
S同和地区のうち、京都市下京区の
小稲荷町、下之町、西之町、郷之町、上之町、川端町、東之町、 屋形町の8町の区域住民(総人口2700名、うち1763名)で構成されている。
韓国との出合い
水轟社は、設立当初からごく自然に日韓問題とかかわってきた。理由はとても単純だ。S地区においては、日本人と在日韓国・朝鮮人は隣人同士である。私たちは、日本社会からは見えない存在として長年扱われてきた歴史を持つが、在日韓国・朝鮮人も同様なのだ。普通の人に見えない存在が私たちには見えた。なぜならば、両者の視点は同じだから。人を見下ろしもしなければ、見下げもしない。これが私たちの生き方である。
だから私たちは、歴史の狭間で様々な差別と貧困を強いられながらも、日本の平和と繁栄に寄与してこられた在日韓国人に対して、地方参政権を付与することを求めている。
日本に在住して、日本のあらゆる法的義務を課せられている以上、法的権利を制約することは国連憲章および国際人権規約に鑑みても、今日の国際社会において到底容認されるものではない。そこで私たちは、在日韓国人の地方参政権運動を推進し、京都市民を対象にした署名運動も行ってきた。
隣人を知れば、隣人の問題が気にかかる。彼らの祖国にも興味が湧く。自由主義史観者による歴史教科書が発行されるなど、振り子が右に大きくゆれている今日だが、私たちは生きた歴史を身近に体験しているのだ。これが私たちと韓国との出会いである。
以下に、韓国のマスコミに取り上げられた崇仁協議会の記事のなかからいくつかを翻訳紹介する。

◆韓国人被爆者支援

東亜日報(平成2年6月28日付記載記事翻訳)

日本の社会福祉団体が、東亜日報社を訪れ韓国人の原爆被害者のための福祉基金にして欲しいと日貨500万円を寄託した。この団体は、京都水轟社で、日本で原爆被害者のための募金活動を行ってきたが、被爆者の中に韓国人が多くいるという事実を知り、韓国を訪問したという。

「京都駅界隈の近くに韓国人被爆者2~300名が集団居住している街がある。私たちはこの事実を知り心から衝撃を受けました。私たちは日本人被爆者を支援するための活動を行ってきましたが、人類史上類例のないこのような刑罰を耐え忍ばねばならぬのかという気持ちから、戦争を起こした国の国民ではあるが、韓国人被爆者の支援に乗り出しました」

水轟社によると、日本のマスコミでは韓国人被爆者に関する報道は極めて少なく事実が知られていないという。
最近、被爆者の自殺や自殺未遂が一部の報道を通じて部分的には知られるようになってきたが、日本社会全体の問題とは捉えられていないそうだ。そこで水轟社では韓国人被爆者のための募金と署名運動を行うことにした。

「過去の韓国文化は日本文化の源流であり、現在の日本の発達は相当部分、韓国の犠牲によって築かれている。このお隣の国に知らないふりをしてはいけません」という同会。

水轟社では、日本政府から韓国人被爆者を完全に治癒してくれる確約を得るまで、被爆者支援の活動を続けていくとのことだ。

~崇仁協議会参照~