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第70話

Vol.6
「黄!!いつから、このブヤ(渋谷)がお前達の縄張りになったんだ!!」
「………」
「言っておくが、暴対が出来たからと言って、調子くれているんじゃねえぞ!!」
キャハ、中々言うじゃない。そもそも暴対が出来たのは日本の暴力団を壊滅することが目的なんだけど、1つは政治策略がある訳なんだ。例えば、政治家との癒着を断ち切らすことを前提に資金封鎖。けどね、この暴対法が施行されてから炙り出てきたのが、所謂『半グレ』という集団。その集団を裏で操っているのは、キャハ、誰だろう。簡単に言えば、共倒れを謀っている訳なんだ。
抗争は徹底的にやって欲しい訳なんだ。そうすることで世間に暴力団が悪であることを植え付けることができ、警察組織の不正を覆い隠すことが出来る以上に、新たな法案が発足しやすくなるでしょ。けどね、一部の政治組織には反対派がいるのも事実なんだ。
慎ちゃんが言っていた。
「自衛隊の徴兵制度は取り入れるべきだが、危険性があるのも事実だ」
「どうして?」
「ククク彰子、警察は何を教える?刑罰以外にな」
「あっ!?」
「ククク、警察以上に身体を鍛え、そしてククク、殺しの術を体得する。社会不安定を醸し出した時に、徴兵期を終えた連中は、クク、全てが愛国心を維持出来るか?確かに国防軍案はこの日本には急務する事案でもあるがな」

その時、黄が言葉を溢した。
「アンタ達も暴力でのしあがってきたのじゃないか。それに、この男は何者なんだ」
「いいか、黄!!時代が違うんだよ!!それとな、松山さんは関西山神会系の人だ。お前はドンパチ(抗争)をさせてえのか!!」
「そんな男が何故、け…、グハッ―――」
ボビーが拳銃で黄を殴りつけ、銃口を黄の口に突っ込んだ。
「彰子、コイツら3人にブラッディ・マリー をご馳走してやるんだ。ククク、頭のキレる早野さんのことだ。綺麗に事を納めてくれるだろう」
そう言うと慎ちゃんは、阿修羅の名簿録と輪ゴムで巻かれた札束を手渡した。
ブラッディ・マリー (Bloody Mary) とは、ウォッカをベースとする、トマト・ジュースを用いたカクテルである。ウォッカベースであるため、アルコール度数の調整も容易 。 バリエーションも多い。「ブラッディ・メアリー」と呼ばれる場合もある。
ウォッカは一般的に風味が強くない(エタノールに任意の割合で加水を行ったのに近い)酒なので、 ウォッカを増減しても、味や香りは、あまり変わらないため。

由来
16世紀のイングランド女王、メアリー1世の異名に由来するといわれている。メアリーは即位後300人にも及ぶプロテスタントを処刑したことから、「血まみれのメアリー」(Bloody Mary) と呼ばれて恐れられていた。
「早野さん、貴方の島内(関西風での縄張りの意)で俺の手を汚したくないものでね。それと、ククク良く出来ているが、コピーですよ。突つけばククク、何が出てくるかは、クク早野さん、貴方次第ですよ」
「ところで松山さん、一つ聞きたいのだが、『チェリー・Pink』って知らないか?」
それって、まさか…
「さあ。何なんですか、そのチェリーというのは?」 その時、ホールのバー・カウンターからエレベーター式ワゴンにブラッディ・マリーが届いた。
「黄,請放置手机ロ馬(ホアン,チン ファン ジ- ショウ ジ- マ黄、携帯電話は置いていって貰おうか)」
ボビーが拳銃を押し付けると、3人はワナワナ震えながら携帯電話を放り出した。

同時刻。
「麗子、今夜どうや?」
何故男は、こう急くのだろうか。まるで時間が無いように…。
「西岡会長、最後にもう一杯頂いていいかしら?」
「ああ、別にええけど」
私はチーフにブラッディ・マリー を注文した。どうせ意味が判らないだろう。
異説として、禁酒時代に飲まれていたといわれるブラッディ・サム(こちらはジンベース、他は同じ)に対して名付けられたとも、また、たちの悪いジョークで女性に対して「Are you Mary?」(隠語で、「おまえは生理か?」)ということからの連想ともいわれるが、これらが悪名高い「血まみれのメアリー」を下敷きにしたものであることに変わりはない。また、女性が自ら注文した場合は、生理中なので拒否を示す。
作り方
氷を入れたタンブラーにウォッカを注ぎ、トマト・ジュースで満たす。三月形にカットしたレモンを飾り、最後にマドラーを添える

「何や、それは?また何ぞ意味があるんかいな」
「会長、男に訪れないものは?」
「う~ん何やろか…。まさか生理なんか」
「その代わり、今夜は食事ならご一緒させて頂きます」
「生理なら仕方ないわな。まあええ、何ぞメシでも行くか」
「本当に。優香里ちゃん、香織ちゃん、西岡会長が食事に連れてくれるそうよ」 2人は営業用の驚声をあげてはしゃいだ。
ウフフ、本当の意味も解らないバカな男。貴方は駒であることを全く判っていない。 ウフフフ―――。

その頃、山岡豪志は夜空を見上げ、想い耽っていた。
現在私達侠道世界で懸念されている問題がある。 我々は任侠団体であるのか暴力団体であるのかマフィア(犯罪組織)ないし国家反逆組織であるのかである。アメリカは仮初めに国家反逆組織と認定すれば…。 我が国の同盟国としての国際連盟法案が浮上している。
それが暴対法施行に於ける新たな国家対策に於ける兆候かもしれない。その法案がもたらした産物が巷に於ける所謂半グレ集団である。
阿修羅か…。

設立年: 1988年
設立場所: 東京都江戸川区葛西
活動期間: 1988年 - 現行 活動範囲: 東京都区部・多摩地域、神奈川県、大阪府、福井県、福岡県
構成員数: 推定数百名
友好組織: 東北幇、関東侠勇連合会、東京連合など。
阿修羅は、日本の首都圏を拠点に活動する、中国残留孤児の2世ならびに3世が人員の中核を占める暴走族。成人した構成員らは東北系チャイニーズマフィア(東北幇)と連携し裏社会にも進出している。
「阿修羅」とは“日本人に対する怒り、団結、権利”を意味する。中国残留孤児帰国者の一時入所施設「常盤寮」があった東京都江戸川区葛西で1988年に結成された。 設立当初の構成員らの言によれば、中国残留孤児帰国者らは日本語が不自由なため授業に付いてゆくことが困難であり、また、学校で差別やイジメを受けていた。そして自身らが日本人なのか中国人なのか分からなくなり、同じ境遇にあった中国残留孤児の2、3世で自然と集合化していった。 東京連合と並んで、暴力団対策法の適用外にあたる不良集団、いわゆる“半グレ”の顕著な例と言われる。警察庁の把握によれば首都圏の各地に複数のグループが存在しており、その総勢は数百名とも言われている。
東京都江東区、江戸川区を縄張りとし、葛西阿修羅、深川阿修羅、府中阿修羅、のようにいくつかのグループに分かれている。1990年代に凶悪な事件を起こし、90年代以降の関東では最大の暴走族と言われている。このうち葛西阿修羅は2006年に一度解散したが、2008年に16代目の構成員から指示を受け、少年17人で17代目が再結成。その後事件を起こすなどしている。東京都区部を拠点とするが、多摩地域にも進出。ほか東京の別地域や横浜、大阪、福井、福岡にもグループが存在する。東京都内でクラブの実権を握り、それらクラブでイベントを開くギャル界やサークル界への影響力を確立、K(2013年)によれば、とりわけ東京渋谷の闇社会における影響力には東京連合のそれを凌ぐものがあるという。
暴走族グループは成人となるとマフィア的性格を帯び、東北グループ(東北幇)を形成する。通称「大偉(ター・ウェイ)」と「小偉(シアオ・ウェイ)」と呼ばれる兄弟関係を中心にいくつかのグループに分かれている。大偉グループ(約200人)や金山(キンザン)グループ(約130人)などがある。構成員は日本国籍の者や一般永住者であるため、犯罪により検挙されても日本国外への退去命令や強制送還などの処分とはならない場合がほとんどである。
構成員は包丁、ナイフ、鈍器で武装し、敵対する暴走族への襲撃や恫喝を繰り返すなどして、関東一円で日本人の非行少年グループを圧倒した。それだけではなく、警察(交番、パトカー)を襲撃する事件を繰り返している。脱退しようとした構成員[16]や暴力団員[17]、通行中の一般市民を殺害する事件なども起こしており、2011年11月現在、1999年6月に発生した殺人事件でメンバー1人が全国公開指名手配されている[18]。 中国人の経営する店に対する「みかじめ料」の徴収、パチンコの裏ロム、ハイウェイカードやクレジットカードの偽造、振り込め詐欺、偽装結婚や不法就労、覚せい剤の密売、窃盗(自動販売機、車上狙い、貴金属)などの犯罪行為を行っている。 日中貿易など合法的なビジネスにも手を伸ばそうとしている。大偉も現在は中国で合法的なビジネスをしている。合法的な商売であっても客の取り合いなどで暴力を行使するという事例が確認されたことがある。
歌舞伎町で新興の福建グループ(Sグループ)が上海グループと抗争し共倒れると、東北グループが勢力を拡大。関東侠勇連合会と対立し、2002年には射殺事件を起こすが、後に和解し協力関係を築く。ある中堅幹部は2009年に受けたインタビューにおいて、関西山神会、関東侠勇連合会、武侠会、および白鳳会などの暴力団組織の関係者らとの自身の繋がりを示唆している。東京連合とは友好関係にある。

もし彼が阿修羅との繋がりがあるなら…?
「まさかな」
私は空を見上げた。