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第92話

Vol.5
「YO、慎吾。それと、隣は彼女の東條彰子かな?」
再び『皇苑』にて。
「何なんだ彼女は?」
「社長、申し訳ありません。ある姫君ですよ。それにしてもククク、何でも興味を抱くものだな」
彼女って、もしかして……。間違いない。あの日の夜、慎ちゃんに電話を寄越した彼女に違いない。肌がよく焼けているのは国外生活が長かったせいかも。それにしても、茶髪にピアス、この場に不似合いなファッション。ヒップホップ系と言えばいいのかな、笑えてしまう。
「YO、慎吾。あれからさぁ、アンタのことを調べたんだよね。面白いじゃん」「キャハ、何なの彼女は」
「彰子、アンタに興味はないんだよね。それにしてもアハハ、随分な顔揃いじゃん。それにさぁ、先に帰ったオバサンって確かさぁ」
「判ったから、じゃじゃ馬の姫さん、用件を言ってくれないか。今は商談中なんだがな」
「じゃぁ言うけどさぁ、慎吾さぁ、随分面白いゲームに興じているそうじゃん。マリオに衛星を覗かせて貰ったらさぁ、アハハ、笑えたよ。YO慎吾、カミカゼを交わそうじゃん」
何を言い出すと思ったら、カミカゼ?それに衛星… 。成る程、何かを掴んだということなのね。けどさ、彼女が慎ちゃんに寄り付くということは…。彰子は目蓋を閉じた。窓から射し込む太陽の残像が揺らいでいた。

監視衛星から、車のナンバープレートを読み込む - YouTube
http://m.youtube.com/watch?v=chnkNNR8j-E
▽[宇宙開発] 地上監視衛星倍増へ 日米に能力差、日本の情報収集態勢を強化 [産経]


 政府が地上を監視できる衛星を平成25年度から5~10年かけて倍増させる計画を策定したことが21日、分かった。北朝鮮のミサイル発射施設などを監視するために運用中の情報収集衛星とは別に、新たな衛星システムとして6基を打ち上げる。アルジェリアの外国人人質事件をめぐり衛星分野でも日本の情報収集態勢が不十分なことが浮き彫りとなり、計画前倒しや識別能力の向上も視野に入れる。

 新衛星システムは災害監視や地図作製、資源探査などを主な目的に構築。「光学衛星」と「レーダー衛星」を計6基打ち上げ、世界のあらゆる地点を撮影できるようにする。

 ただ情報収集衛星は「宇宙の平和利用決議」(昭和44年採択)に基づき商業衛星などで「一般化」した能力に限定され、1メートル以上の大きさを識別できる程度。新システムの衛星も同じ程度の能力を想定している。

 これに対し米国の偵察衛星は15センチ程度のものまで識別できる。アルジェリアの人質事件で政府は情報収集衛星も投入したとみられるが、政府高官は「現場の天然ガス関連施設の状況把握は米国の衛星情報が正確だった」と語り、日米の能力差が裏付けられたという。

~監視衛星参照~


「クク、ククク。何のことを言っているのか」
「惚けなくてもいいじゃんか。それともさぁ、私では不満なんだぁ?」
その時彰子は慎ちゃんの顔を覗き込んだよ。当然いつものように慎ちゃんは惚けていたんだけど、彼女はガードの「お嬢様」という言葉に耳を貸さなかったんだよ。
「これも時代の流れなのか?ジャニタレでも相手にするんだな。クク」
「バカにするなよな、慎吾!アンタがさぁ何をしようとしているのか知らないけどさぁ、退屈しているんだよ。だからさぁ慎吾、アンタ側に付いてあげると言っているんじゃんか」
「成る程なぁ。しかし過去にある事件があったんだが、お前は知っているか?」
「事件って、何の事件さぁ?」
「社長、失礼します」
「うむ。構わんよ」
どんな事件なんだろうか…。きっと彰子が生まれる前の事件かもしれない。
「いいか」
そう言うと、一呼吸間を置いて慎ちゃんは静かに語り出したんだよね。
「その事件とは1963年、つまり昭和38年10月26日に起こっちまった」
「まさか松山君、昭和38年10月の事件とは…。ということは…」


1963(昭和38)年10月26日夕方、昭和天皇の第5皇女・島津貴子(清宮貴子:すがのみやたかこ)(24)誘拐を企てたとして、営利誘拐未遂などで3人の男が逮捕された。東京・北多摩郡保谷町上保谷、前科2犯、「はやしや商事」地所部の上村(43)、前科2犯で無職・石川(25)、前科3犯で無職・宇佐美(28)で、10月10日から茨城にアジトを用意、5000万円を奪おうとしていた。世田谷区上野毛の島津家前に張り込み、貴子が高井戸に出かけた際には尾行、三鷹市の旅館で島津家侵入について打ち合わせ、また上村は電気会社の検針係に化けて、島津家の間取りを調査するなどしていた。10月26日は上村と石川が茶の「トヨペット・クラウン63型」に乗って島津家の前にいたところを職務質問、任意同行となり、車からナイフ、針金などが見つかって逮捕されが、これは宇佐美の裏切りによるものだった。

宇佐美は10月20日に計画から抜けたがっており、怖くなった、辞めたいなどとしていたが、脅されたため、10月22日に読売新聞社に内通したのである。10月25日午後、読売新聞社は警視庁に連絡、10月26日の犯人逮捕となった。読売新聞は特ダネを警視庁と約束していたが、この時点で東京新聞、産経新聞に漏れ、10月27日1:15、警視庁は記者会見して事件についてと、犯人逮捕を発表した。13:00、貴子は記者会見し、「ようやく雑誌などに名前が出なくなり、普通の人と同じ生活をしていたのに非常に心外」と語った。上村は埼玉の飯能市の8万2000坪分譲計画に失敗、1500万円の借金を抱え、9月に横浜の寿町のドヤで、石川と宇佐美を仲間に入れていた。しかし上村と石川、宇佐美が合うはずもなく、結局は宇佐美の内通により幕となったのだった。

11月16日、東京地検は上村、石川ら5人を営利略取未遂、銃刀等不法所持で起訴、宇佐美ら3人を起訴猶予処分とした。

当時は誘拐予備罪がなく、無罪となった。後日、略取誘拐の予備罪が新設された。

~島津貴子誘拐未遂事件より~


「まさか彼女は」
「ご想像通りですよ」
一体この松山なる男には何が隠されているのだ。私はお嬢に視線を向けた。
「ごめんなさい…」
そう言えば、何時だったか私に親分は言ったことがある。
「カシラ、お前が跡を継いだとき、我々任侠界が大きく揺れ動くかもしれない」
と。まさか親分はご存知なのか…。
「YO慎吾、過去に遡るならさぁ、私は余計にアンタにさぁ、興味を抱かせるんだよ。それと1つ」
「何かな、ククク」
「いい慎吾?身辺に気を抜くんじゃない」
「 I give the liver an order for the words of the princess. Sunkus, princess of a dear complaining woman(姫の言葉を肝に命じておく。Sunkus、愛しいじゃじゃ馬の姫)」
「Then a divine wind(それじゃカミカゼを)」
「Is there no help for it?(仕方がないか)しかしだ、遊びですまされないぜ」
今私は奮えている。この国が如何に病んでいるかは、私なりに掌握しといるつもりだった。
「そのカミカゼなるモノを私にも戴けないか?」
「まさか本家の若頭まで茶化さないで下さい」
今新たな繋がりが生まれようとしている。
彰子は感じ取れたんだ。不安な影が忍び込んできていることを…。
今新たな繋がりが生まれようとしている。
彰子は感じ取れたんだ。不安な影が忍び込んできていることを…。

🎵 太陽に引き金 (Shoko & Sexy Crime )

昼目覚めた 眩しい太陽が語りかける このままでいいのかと

細めた目に 昨夜(ゆうべ)の余韻が
残る肌に 焼き付くようなTrace of the rouge

☆救い求めるように 誰彼構わず
女の肌に温もり感じ 見えない出口探してる
It does not want to be over as it is.
Soul, somebody shaking set fire!
It is a trigger in the sun of an all clear blue sky
Put a soul on a finger-tip☆

昼の顔にどよめく Sweet smell of the uneasiness
showerを浴びて 過去(想い出)を洗い流す

投げやり的に 吐き出す未来図
捨てるモノを 吐き違えたPlace to go of feelings

☆~☆ Repeat

感じたくない 偽りだらけの接吻(くちづけ)
虚ろ気な明日さえ 凍り砕けるようで

☆~☆ Repeat

翻訳:このまま終りたくない。
震える魂、誰か火を点けてくれ!
雲一つない青空の太陽に引き金
指先に魂込めて
不安の薫り
感情の行き場

( Words: Wild Chan )