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第31話

fallen Angel2(堕天使2)
「なぁ彰子、友というものは何をもって存在するんだ?何故人は些細なことで悪魔に魂を売り渡すんだ?」
「友達とは、互いを励まし合う存在かな。いや違うかな…けど魂を売り渡すということは、自分が大切だからじゃないかな」
「ククク。じゃぁ彰子、お前もそうなのか」
慎ちゃんの目が私の心を覗くように見つめる。「マズったかなぁ…」そう思うも、透き通るような慎ちゃんの目から逃れることができない。吸い込まれると言えばいいのかな…、まるでアカチャンのような純粋な瞳の中に小宇宙を感じる。本当は、人は何処から来たのだろうか。医学的にじゃなく、何て言えばいいのかな、つまり母胎の中はきっと小宇宙じゃないだろうかと考えてしまうんだ。エヘ、彰子はバカだから巧く説明ができないや。けど慎ちゃんは時々哲学っぽく言葉を投げるところがあるんだよ。ヤクザのくせしてさ――― なんて、やっぱり言えないよね。こういう時って冗談が通じないから困るんだ。
「それはない。だって彰子は此方側の人間だもん」
「ククク、判っているさ。只、人は弱きものなんだが、そのくせにズルい。それは赦せても、魂を売ることはダメなんだ。正義という名を飾し、クク私欲にまみれて穢れていく。既にお前も気づいているだろ。ククク、アハハハ」
慎ちゃんが思いっきり笑うなんて滅多にないんだよ。そう、機嫌がいいということなんだ。
「キャキャ、慎ちゃん笑ってる」
「ククク、ククク。俺は化物か。いいか彰子、奴等は自分で気づいていないフリをしているだけなんだ。その愚かさはククク、餌に毒が入っていることを知らない。子供のお前にはまだ判らないだろうがな。クククククク」
「もう、私を女にしたくせに。それに彰子、もう23なんだから」
「ムキになるところが、ククク子供なんだ。けど、そこがお前の可愛さだろうな」
判っている、そんなことは慎ちゃんに言われなくても。それでも、キャキャ可愛いと言ってくれることに嬉しく感じちゃう。けど思うんだ。これが普通の恋人同士ならどんなにいいかな…って。
陽がオレンジ色に空を染めだした。その空に慎ちゃんは視線を移し、先程の笑いが嘘のようにとってかわり、寂しそうに深めた目をしてポツリと語り出した。
「実わな、友と思っていた奴が死んだ。それも自分でな…」
その言葉がころぼれた時に慎ちゃんの目が寂しく揺れたんだ。今日も彰子が慎ちゃんを咎めるのか…、嫌だなぁ…。そんな思いが私を押し包み込んだ。
実をいうと、彰子の中に潜むもう1人の自分が表に出だすんじゃないのかを恐れているんだ。自分の気づかない潜在性、それは誰もが持ち合わせていることじゃないかな…。それが彰子は怖いんだよ。例えそれが慎ちゃんの言いつけであれ、まだ今の彰子には抵抗があるのは事実なんだ。だって、所謂傷を背負わせるのと同じじゃん。それに心の呵責が高じるものでもあるんだよ。でも慎ちゃんは言う。
「これは彰子、お前にしか頼めないことなんだ。判るか?お前との絆の証でもある。そしてクク、その内に慣れるさ」
と。やっぱり彰子はまだ慎ちゃんに全てを預けていないのだろうか…
そんな私の心を見据えたように慎ちゃんは言葉を繋いだ。
「呵責にまみえるのは神からの賜物。あらゆる欲に至福をもたらすのは、クククク、悪魔のご褒美。彰子、これを吸引してみろ。少しは心の呵責が軽くなるだろう」
そう言うと、テーブルの引出しから喘息患者が用いるような吸引具を私に手渡した。
「……慎ちゃん、これって…」
「BM。つまりブラックマジックだ」
ブラックマジック…?慎ちゃんが説明するにはこうだった。
某機関が軍事目的で潜在意識の活性化をはかる為に開発中であるという。
例えば戦闘意欲の発揮並びに戦傷による恐怖感の排除、サイバー攻撃に備えた潜在投影の画像化による促進剤等の目的であるという。
中枢神経系に主に刺激を与えるというが、覚醒剤ではない。但し使用制限が設けられているらしい。彰子自身余り詳しく判らないが、Mに仕立てる為に使用される危険性があるという。
中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい、Central nervous system)とは、神経系の中で多数の神経細胞が集まって大きなまとまりになっている領域である。逆に、全身に分散している部分は末梢神経系という。脊椎動物では脳と脊髄が中枢神経となる。脊髄は背側の体腔に位置し、脳は頭蓋腔の中にある。どちらも髄膜に覆われている。また脳は頭蓋骨、脊髄は脊椎骨にも守られている。
神経系は全身の神経細胞がつながり合ったものであるが、ほとんどの動物ではその中に神経細胞が多数集まってまとまりをなす部分がある。これが中枢神経系であり、これを持つものを集中神経系、持たないものを散在神経系という。散在神経系は刺胞動物に見られるが、この類でも口を囲んでややまとまった神経索が見られる。
多くの動物では頭部に塊状のまとまりである脳、および体軸に沿って神経索が伸びる。また、神経索の要所要所にまとまりとなった神経節を形成するものもある。
機能として
1950年代にはサイバネティックスの強い影響を受け、中枢神経系は、感覚器から入力された情報を計算し、その結果を運動器から出力する情報処理装置だと考えられていた。しかし現在では、感覚器が十分発達する前から運動器は活動することから、感覚器だけが運動器に影響を与えるとは考えられていない。これにより、中枢神経系を自律システムとする考えが出てきた。
神経系は全身の神経細胞がつながり合ったものであるが、ほとんどの動物ではその中に神経細胞が多数集まってまとまりをなす部分がある。これが中枢神経系であり、これを持つものを集中神経系、持たないものを散在神経系という。散在神経系は刺胞動物に見られるが、この類でも口を囲んでややまとまった神経索が見られる。
多くの動物では頭部に塊状のまとまりである脳、および体軸に沿って神経索が伸びる。また、神経索の要所要所にまとまりとなった神経節を形成するものもある。
機能として
1950年代にはサイバネティックスの強い影響を受け、中枢神経系は、感覚器から入力された情報を計算し、その結果を運動器から出力する情報処理装置だと考えられていた。しかし現在では、感覚器が十分発達する前から運動器は活動することから、感覚器だけが運動器に影響を与えるとは考えられていない。これにより、中枢神経系を自律システムとする考えが出てきた。
●ドーパミン
ドーパミンは、中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもある。運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンを総称してモノアミン神経伝達物質と呼ぶ。またドーパミンは、ノルアドレナリン、アドレナリンと共にカテコール基をもつためカテコールアミンとも総称される。医学・医療分野では日本語表記をドパミンとしている。

但し問題は現状に於ける性欲を剥き出してしまう恐れがあるという。つまり制御している潜在意識が剥き出しになるという。効能時間は30~60分程であり、ガス製のためかキシロカインの吸収と同じように、体内に残留しないという。
毒物が残留なき不自然死に於いては、キシロカインを吸引させたと疑うべきである―――、と慎ちゃんは付け加えた。
「クク、ゲームはノーマルでやるものだ。つまり知恵くらべかな…クス」
あ、また慎ちゃんが笑った。