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第58話

Vol.2
「……あ!?」 
「慎ちゃんをバカにするのは許さない!!」
彼女の瞳に私に対する増悪の色が宿っていた。それは既に1人の女として。
「ごめんなさい…」
確かにそうかもしれない。もし私が彼女なら…、同じことをしていたに違いない。
「1つだけ教えてあげる。検事さん知ってるかな、『ゼルダの伝説』?」

ゼルダの伝説シリーズ

ジャンル アクションアドベンチャー
アクションRPG(リンクの冒険)
開発元 任天堂
カプコン
グレッゾ
モノリスソフト
発売元 任天堂
主な製作者 宮本茂
青沼英二
藤林秀麿
山田洋一
1作目 ゼルダの伝説
(1986年2月21日)
最新作 ゼルダの伝説 スカイウォードソード
(2011年11月23日)
スピンオフ作品 もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド
チンクルのバルーンファイトDS
公式サイト Zelda Universe
ゼルダの伝説シリーズ(ゼルダのでんせつシリーズ)は、任天堂が開発・発売したコンピュータゲームのシリーズ。略称は「ゼルダ」または「ゼル伝」。日本国外でのタイトルは「The Legend of Zelda」で、日本版のロゴにも使われている。
1986年2月21日に第1作目が発売され、現在まで長く続いている任天堂を代表するアクションアドベンチャー(公称)、アクションRPGシリーズ。日本の「アクションRPG」というジャンルにおいては、草分けとも言えるシリーズである。 シリーズの始まりである『ゼルダの伝説』はファミリーコンピュータ ディスクシステム用ゲームソフトの第一弾として任天堂の宮本茂や手塚卓志らが中心となり創作、2Dゼルダの基礎構築と世界観を生み出した。その後の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』から始まる3Dゼルダでは、小泉歓晃や青沼英二が開発を担当、宮本の統括による体制が取られている。なお、宮本の製作スタイルを表現する際に度々用いられる「ちゃぶ台返し」は、本作発売後の開発者インタビューから登場していた。 なお、シリーズ最初の作品『ゼルダの伝説』の仮タイトル案は『ハイラルファンタジー ゼルダの伝説』というものであった。本シリーズは細部に渡る演出や細かな調整、凝った謎解きなどに焦点を置いている。 宮本は「マリオシリーズと本質は同一のもの」と度々語っており、ア
クション要素が強いのがマリオシリーズで、反対に謎解き要素が強いのがゼルダシリーズと、どちらに重きを置いているかで両シリーズのカラーが打ち出されている。本シリーズは『ファミ通』のクロスレビューにて、スーパーファミコン用ソフト『神々のトライフォース』で当時最高の39点、NINTENDO64用ソフト『時のオカリナ』で史上初の40点満点を記録し、ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『風のタクト』、Wii用ソフト『スカイウォードソード』も含めて、満点を3回記録している。 同シリーズの『トワイライトプリンセス』Wii版では先行発売された北米で発売から8日間で約45万本を売り上げ、これは本体購入者数の実に8割近くにあたる数字であった。 2011年9月時点で、全世界におけるゼルダシリーズのソフト累計販売本数は18作で6100万本に及ぶ(『リンクのボウガントレーニング』を含めた場合は6580万本。
主人公リンクは十字キーやスティックによる移動と、ワンボタンで繰り出される剣による攻撃が基本となるアクション要素を含むキャラクターである。このゲームにはレベル(経験値)という概念は存在せず、冒険を進めることで新たなアイテムを入手し、行動範囲が増えていくのが特徴。
近年では、緑の衣を着た勇者のイメージがあるが、かつてはゲームが進行するとともに、服の色も変わり、盾にも種類があった。同社のメトロイドシリーズのようなアイテムの入手による成長は、ゼルダシリーズの楽しみの1つである。主人公のリンクという名前の通り、ハイラル各地に散らばった何かを繋げることは全シリーズ共通するプレイヤーの役割でもある。 第1作は斜め上から見下ろす視点で、固定された画面の中で主人公が画面の端に近づくと1画面分だけ画面がスクロールして新たな画面に切り替わる。この方式は「画面切り替えスクロール」と呼ばれ、1985年3月に登場した『ハイドライド』のMSX版が最初に搭載した物をハードウェアスクロールに置き換えることで、より滑らかにスクロールさせたものである。
「ええ、確かゲームだったわね」
「キャハ、検事さんでも知ってるるだ。じゃあ、ゲームの中で彰子はどのキャラだと思う?」
先程の彼女からいつもらしい愛くるしい彼女に戻っていることに、何やら私は安堵感を覚えた。喜怒哀楽が激しいのかしら…。
「ねえ、何だと思う?」
少女を感じさせるような煌めいた瞳。
「ゼルダ姫かしら?」
「キャハハハ、ざ~ねん。彰子はね、リンクについている妖精なんだ。ナビゲーターとして慎ちゃんをいつも見守ってあげてるんだよ」
「じゃあ彼のお姫様は誰なの?私は貴女だと思っていたわ」
本当は奴って呼び捨てたかったが、彼女の機嫌損ねて再びのビンタはごめんだ。
「特別に教えてあげる、少しだけだよ。慎ちゃんのお姫様は家なき子レミがヒントだよ。あっ、レミじゃないよ」
何だか不思議に感じた。普通は自分をお姫様だというのに、彼女はそれを拒み妖精だという。しかし私が彼女に感じたのは、如何なる宿命があるのか判らないけれど、本当に彼女は奴を愛しているということ。羨ましいほどに…。
その彼女が近づいてきた時、褒美を横取りされ逃げ惑った蝿が再び私に集ってきた。それも私の惨めなアノ場所に。
「処で東條さん、この先私はどうなるの?このまま殺されるのかしら…」
「う~ん、私には判らない。只、ショーが始まると慎ちゃんは言ってたけど、はて?キャハハ、何だろ?彰子楽しみ。只ね検事さん、慎ちゃんのことで誤解を解いて欲しいんだ。慎ちゃんは出来るだけそういうことには関わりたくないの。既に自分の手は穢れていると言っていたけど…」
一瞬彼女の瞳が寂しげに色づいた。
手の穢れ…手の穢れ…、奴には本当に何があるのだろうか…

レミは路地からとびだしてきた男と、出会い頭にぶつかった。男がかかえていた箱のふたがあき、ジャラジャラと宝石やネックレスがおっこちた。
「しまった」というように男が後ろをふりかえった瞬間、ぱっとレミと目があった。
「あ、お前は旅芸人の……?」
そのとき―――
「だいじょうぶか、レミ!」ヴィタリスのやってくる気配に、男ははっと口をつぐみ、おちた宝石もひろわずにころがるようににげていった。
「家事だぁ~っ!」
路地のおくから人びとの声がした。
「ヴィタリスさん、いまの人が放火どろぼうの犯人よ!」
「それよりも、火をけすのがさきだ!」
ヴィタリスが水おけをもって走った。
路地うらははもうもうとけむりが立ちこめていた。人びとのけんめいの消火で、やっと火がおさまったところ―――
「おい、お前が火をつけたな!?」
あの警官がヴィタリスのうでをグイッとつかんだ。
「わしは消火を手伝っていただけだ」
「そうよ、犯人はべつにいるわ!わたし、ちゃんと顔を見たんだから!」
「フン、子どものいうことなど、あてになるか。いまに見ていろ。動かないしょうこをつかんでやる!」
警官はヴィタリスをつきとばすて、やじうまを「とげどけ」とけちらし、去っていった。
「もう!あのおまわりさんたち、一方的にヴィタリスさんを疑って……」
「旅芸人などしていると、あらぬ疑いをかけられることがある。人を外見や職業ではんだんする人は多い……」

また彼女のいう奴の儀式が始まっているのだろう。火つけの犯人はレミ達ではなかったんだ。
もしかすれば奴は捨て子…?いや違う。そんな記録は記されていなかった。
人を外見や職業で判断する人は多い……、その言葉が私に重くのし掛かった。
「ごめんね」
現実が訪れる。彼女が外されていた私の右手首に拘束具を填め直した。