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第62話

Vol.6
低俗思想観念?独占欲…?なら平野刑事は何の為に奴の極秘資料を私に渡したの? 逃げ場を求めていたのだろうか。ならば彼は既に刑事としての誇りを捨てていた訳なの?
「ククク、貴女もBLOODに取り憑かれたか?愚かな人間として。クククククク、大笑いしたくなるものだな」
「慎ちゃん…」
東條彰子が不安気な視線を注いだ。
「愚かな民は自分の欲望に抗うことが出来ない。ククク判るか、松崎検事?」
私は再び項垂れた。確かに奴の言う通りかもしれない。どのような生き方に於いても弁えが必要であることを。確かに私は平野刑事に聞かされた話に興味を抱かされた。いや、それ以前に私は松山慎悟なる男に魂を奪われていたのが事実である。しかし平野刑事の失踪に正義観念をかまげたのも事実である。平野刑事、貴女は私に何をもたらそうとしたの。それよりも何故私の動きが読まれているのか…。まさか?その瞬間、おぞましい過ぎるほどの快楽を感じた。
「ああ…」
鍛えているであろう筋肉質の身体にどこか似つかわしい奴の繊細で女性らしい指が、掻き上げだ髪から左耳に触れ、うなじから脇腹に滑らす。
「やはりな。ククク」
何にたいして『やはり』なのであるのか…?判っている。汗に滲んだ肌にビクリ―――と奮える肌は、現状の私を置き去りにするかのように悦びをもたらしているのが判る。その感情から逃れるように私は顔を叛けた。乳房に奴の指が小さく弧を描くように蠢く。嫌っ…その思いを伝えるかのように身をくねらす私。
「ど…どういうつもりなの?や…辞めて…」
それなのに内なる私は奴を受け入れはじめたのか、乳頭が反応しだしたのか隆起しようとしている穢らわしく感じ口を頑なに閉じた。
「女の躰とは松崎検事、クク、悲しいものだな。貴女自身は恐れをなしているに関わらず、ククク躰は意思に反するかのように悦びを表している」
頑なに閉じた口のせいか、その分鼻息が乱れ始めている。隆起した乳頭を玩ぶように転がす奴の指先。
「う…う~」
「なら、ご要望に応えて」
と言いながら生き物じみた奴の指が下に下りゆく。ふ~ん、ふ~ん――、ツツーッとデルタ上部に指が這い着くと、奴から抗うように大腿を寄せ合わせ股間を閉じた時に、不純じみた官能から逃れるように私は言葉を発していた。
「辞めて!」
排尿に濡れ汚れたショーツの内側に奴の指先が入り込もうとしている。
「お願い、ソコだけは…あう」
恥毛を掻き分け蜜壺に奴の指先が忍び込んだ時、いやらしくも意思に反して濡れていることに恥じた。あ、うう……。
「クク。既に雌猫の匂いだな。ククク」
まるで、なぶるかのように奴は汚れたショーツから抜いたその指先を自身の鼻に近づけ答えた。
『ケンちゃん、マー君、君達が慕う松山慎悟の本性がこれなのよ!!』
『今更何を言っているのよ。私はイカせて欲しいの』
交差する私の想いに戸惑いを隠すように私は自身のショーツに目を向けた。
「まぁいい。時間はククク、有効に使わないとな」
奴は再び座を戻し、それを待っていたように舞い踊っていた蝿が私の汚れたショーツに羽根を休める。
「なぁ松崎検事、子供を愛するに女は舌を転がすものなのか?」
そう切り出し、過去を見据えるような目で誰に語るでもなく言葉を繋いでいった。
「ククク、幼少期の頃叔父が死んだ。井戸に落ち込んでな――――」
それからだなククク、疑念めいた目を俺に注ぎながらも欲めいた雌供が、そうだな、狂喜めいたように常に俺にまとわり付き始めた。ククク、叔父が死んだことから解放されたんだろうな。
「ま…まさか、貴方が…」
「ククク、さぁどうだろうかな。そして俺が少年院に収容されている時に父なる人が溺死した。なのに俺はククク、悲しみに陥ることはなかったよ」
私の躰におぞましさが走った。東條彰子が確かに言っていた。間違いない。自分の意思を持ってのことなのか事故なのか奴は人を殺めている。
「貴方のお母さんは?……」
思わず私は奴に問いかけていた。
「さぁな。只今は感謝している。ククク、憎しみにもがきながらも大きなゲームをもたらしてくれたことにな」
そして奴が最後に付け足した言葉に私は疲れを感じてしまった。
「望むアイテムを与える為の選択、ククク、俺はゲームに参加した」
疲れた…。本当に疲れた。関わる全てのものに荒波が覆い被さるように疲れはててしまった。 
「松崎検事」
「…………」
奴に呼ばれ、虚ろ気に項垂れた顔を持ち上げた。
「『私たちはそれぞれ自分の人生がどうなるのか、何をしたいのか1つのビジョンを持って生まれてきているのです。直感や夢や偶然の一致はすべて私たちに進むべき道を歩かせるためにあるのです』ククク、確かジェームス・レッドフィールドの第十の予言に出てくる一節だったと思うが、ククク、貴女はどう思うか」
私は「判らない」という素振りで左右に顔を振った。現状に於ける思考回路の低下により、最早そのような質しに答える余裕さえ失せかけていた。
「それより東條さん、お水を頂戴…」
彼女は奴が頷いたことを確認すると
「キャハ、またお漏らししちゃうよ」
そう言いながら奥の部屋に足を向けた。
「口移ししてあげようか」
ペットボトルを手に戻ってきた彼女の言葉に何等感じることなく、口に当てがられた飲み口から流れる自然水だろうか、喉をうるわすと共に口から洩れ零れた水が肌を塗らす。もういい――― と促すように顔を振る。
「ありがとう…」
私の言葉に応じるかのように奴は先程の言葉を繋ぐように話し出した。
「いいか松崎検事。今貴女はこの俺と再会を果たした。これは偶然の一致なのか?それともククッ、導かれたものなのか?」
そう言うや立ち上がり、人間がもたらす感情に奈落があると言うのであれば、愛なるはどれ程に寛大さをもたらすのかを俺は知りたい―――― その言葉に、いよいよ何かが始まることを悟るや、おぞましさに鳥肌が立ち、躰が震えだした。
私が気づいたことは、いつしか東條彰子は奴同様に、迷彩柄パンツに黒色タンクトップに身を包んでいたことである。
そして奴が言った。これから起こりうる邪悪なるショーに、先ず神に赦しを乞うべきであろうと…。おぞましさに私の神経は擦り切れかけている。
「キャハ。慎ちゃん、一体何が始まるの?」
「ククク、神が造りもうた人間への冒涜」
冒涜……。既に人は神をが冒涜しているというが、冒涜という言葉に血が凍りつくようであった。
「ククク、確か『闇の貴族(新堂冬樹)』だったろうか、1つのシーンに思いついた。それにククク」
奴の手に握っているものは何だろうか…?何やら鼻炎用のような……。
「コレの効用力があるかもクク、試そうと思っている」
「え~、もしかして慎ちゃん、BM(ブラック・マジック)?」
BM……?冒涜……、そして私は無理にピンポン玉を口内に押し込まれガムテープで口を塞がれた。そう、奴の手で。
うう~……、これでは舌を噛み死ぬことも出来ないではないか。
「しかし彰子、それをさせるにしても、正気では俺自身がつくづく恐ろしく、苦しくもなる」
「慎ちゃん……」
奴が言うや彼女を抱き寄せ唇を奪っていた。
自分自身が恐ろしく、苦しくもなる?何を今更殊勝なことを言っているのよ。いや…、その言葉裏を考えると奴がいう神なる冒涜が如何におぞましきものであるのか、私は無駄であることを覚りながらも、今この場から逃れようと躰を揺すった。
奴が東條彰子から離れ際に手にした物を鼻で吸引するや、その物を彼女に手渡し私に近づく。
「ふぁはひへ(離して)!!」
躰を揺らし叫ぶ私の耳許で奮えるように囁いた。
「ククク、今から映る全てを目に焼き付けるがいい」
そう言い終えるや奴はタンクトップを脱ぎ捨てるように彼女に投げた。
あ!?………、陽光に浮かんだ奴の背にある傷痕が痛々しく私の目に射し込んだ。
「ククク、気になるようだな」
天を仰ぎながら奴は言い放った。何故奴はタンクトップを脱ぎ捨てる必要があるのだろうか…、怯えの中で何故か奴の背にある傷痕に魅入られる私でもあった。
天に召します母なる神よ、我が言葉を願いを聞き受け給う―――。
な…何なの…。奴は親指を上下になるように合わした。右手の平が太陽に向けられ、左手の平が自分に向いた形を整えた。 私には太陽の光を遮っているように映るが、次に奴のとった行動は、繋がる親指を離すことなく右手の平を内に向け、左手の平が上から包むように重ねると、奴は膝立ちの姿勢をとり自分の腹部に手の平をあてがった。
「………」
「あっ、慎ちゃんの神乞いの儀式が始まった」
彼女は真剣な眼差しを奴に向け言うと、慌て走り先程の部屋に向かった。神道かしら…、姿を見せた東條彰子の手に榊が握られているではないか。
奴が神乞い?彼女は奴の後ろに立ち止まり構えた。
我が誕生に憐れみと慈しみを―――。
パシャッ!!
我が汚れしき魂を憐れみと慈しみを――――。
パシャッ!!
奴の背に榊を降り下ろす度に肌が色づく。
我が愚かなる罪に憐れみと慈しみを―――。
パシャッ!!
我が身に寄せる者供に憐れみと慈しみを―――。
パシャッ!!
今私達は、大いなる貴女の愛に救われました。
その言葉を言い終わると奴は膝を伸ばすように立ち上がった。その色づいた背に色なく浮かんだ傷痕を見て私は言葉を失った。
「………」
只内なる私が目覚めるように蜜壺に熱を帯びていることに歯痒さを感じた。
あれほど奴に増悪を抱いている私であるのに、まだ内なる私は奴を求めている。その証が蜜壺が甘く火照り愛液を溢れ始めている。
――― そんなバカな!?
真実なる私はどちらが本当なの…。まさか?認めない認めたくない!心が慌ただしく叫びをあげる。私は顔を逸らし視界を遮るように目を閉じた。それなのに今あった光景が甘く神秘的に目蓋の裏側で映りだす。甘く、毒毒しく鮮明に…。
その時である。東條彰子が
「最後に私が慎ちゃんに変わっていい想いをさせてあげる」
と言うや、私の胸に舌を這わし始めだした。
「ふぁへへ(辞めて)」
言葉が巧く吐き出せない。ああ… 彼女の小さな舌が隆起した乳房を撫でる。妖艶な彼女の彼女の瞳が上目使いに私を捕えている。ああん…や、辞めて、躰が抵抗するかのようにくねらせながらも、躰が敏感に彼女の舌に反応している。
「あ!?」彼女の指先が恥毛を掻き分け私のクリトリスを弄り出していた。ビクリと躰に電流が走る。
ああん…いやいや…。少しずつ閉じた脚がだらしなく力が抜けていく。ああ…いや…、ふ~ふ~あふん、か…感じる……