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第5話

VOL2
「ところで河村さん、貴方は車中に於いて松山君はどの場所に座り貴方とどのような会話をしていたのか詳しく聞かせて戴きたい」 
「えー、松山さんは運転席で私は後部座席でした。それで守田稔が急に連絡が取れなくなっことで松山さんの会社事務所で逢うことになったのですが、誰かが居たため車で話すことになったんですわ。それで守田のことを、あんばい(宜しく)頼むといわれましてん」
「松山君の運転席は?それと車中にはどのように乗り込んだのですか」
成る程、中々の要点突いてきているわ。
「運転席は右やったかな?それと後部座席にはドアを自分で開けました」
「その河村君の車の運転席は右ハンドルかね。それと本当におどされたのかね!?」
「え~、右ハンドルやったかな?あ、それと松山さんには脅されていませんわ」
ちょっと待って!!貴方何を言っているのよ。供述調書と違うじゃないの!!
「河村さん、貴方の供述調書には[松山に守田が連絡が取れなくなったことにより、脅され擬装結婚を強要された]となっているんだが」
「えっ、そのようになってますか?おかしいなぁ…」
何なのコイツは。打ち合わせと違うじゃないの!!バカなの貴方は!?私は証人尋問を聞き洩らすまいと耳を傾けた。奴は?笑っている。何があるのか…その思いが不安を引き寄せたのかフレアスカートの恥部辺りを握りこぶしで押さえつけた。『敗ける…?チクショウ!!』私は『キリッ』と河村を見据えた。
「それでは再度確認しますが今1度車の特長を聞かせて下さい」
「はい。確かに白のキャデラックで、そうや松山さんは右運転席に座り、私は後部左座席にいました」
チッ!この男はやはりバカだわ。右翼を名乗っているんだろうが、愛国意識はゼロ。
「意義あり!!」
そう、それでいいのよ。いい?もう1人の私。敗ける訳にいかないのよ。だから大人しくして頂戴。山下裁判長、貴女も目を覚まして下さるかしら。
「松崎検事に許可します」
そうなの。証言記録は判決時に大きな影響を及ぼす。
「只今の松山側弁護士における質疑には誘導性があります。要点以外の質疑は避けて戴きたい」
どう、松山慎吾君。早く終らせましょ。貴方には塀の中がお似合いなの。
「ククク、アハハハ。The leading question is not your usual practice?落下的女猫做着一个人游玩就行了(ルオ シア ダ ニュ- マオ ズオ ジャ イ- ゴ- レン ヨウ ワン ジウ シン ラ堕ちた雌猫はひとり遊びをしていればいい)」
「……!?」
何が可笑しいの!?
「松山被告人!!法廷を侮辱すると退室を下すことになります。言いたいことがあるなら挙手するように」
「対不起。美麗的神ロ約
(ドゥイ ブ- チ-。メイ リ- ダ シェン ヤオご免なさい。麗しき神よ)」
法廷がざわめく中、奴は手を合掌を以ておどけた。
だいぶ収まったようね、もう1人の私。オンナとして確かに私は奴に汚された。その証しに粘り付いた愛液は未だに乾くことなく秘部に生々しく寄生している。
本当のことを言うと、触れてみたいの。今までにない不純な感情に戸惑いながらも実のところ、獣のように狂う程に悶えてみたいのよ。だから、そのような淫獣性を引き出させた松山慎吾、貴方が憎いのよ。絞め殺したい程に!!
『早くシャワーを浴びたい。粘りついた汚れを洗い流し忘れたいの。だから早く終らせましょ』
困惑した山下判事でさえ、きっと私と同じ思いの筈だわ。ふ―― と見上げた天井の蛍光に小さな蛾がグルグル回り飛んでいた。そう、アレは奴なんだ。愛に見離された貴方は迷いもがき、憐れに地に舞い落ちて不様な屍となる。正に奴そのものではないか。憐れなる堕天使?いいえ、貴方は只のチンピラヤクザ。虫けらに過ぎない。