無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第108話

Vol.4
「処でや村田、その携帯には何があるんや?」
「…………」
ワシは無言で運転する村田に問いかけたが、村田は押し黙ったままであった。
「見せられへんのか?けどなぁ村田、お前は死のうとしたのやで。お前はワシのせいやと言ったが、何があったんや!?」
「……………」
それにしても忌々しい女やで、東條というガキは!しかし、あれは逮捕術やない。合気道?いや違うな。メンコイ(可愛い)顔してからに、チッ!中々やるもんや。そう思った時
「長岡先輩…」
「どうしたんや?」
村田の言葉にワシは応じるように顔を動かした。
「あのう…奴は何者なんでしょうか?」
「どういう意味なんや!?」
「先輩…自分は何やら怖くなってきたのです」
「ヤクザをかいな?」
「本当に長岡先輩はそう思っているのですか」
村田(コイツ)は何を言いたいんや!?奴に何を聞かされたのかは知らんが―――。その時村田が大きく溜め息を吐き出すと共にスマートフォンを差し出したんや。
「録画されたモノを観れば判りますよ。自分が死のうとした気持ちが。そして平野さんの……」
「平野?どう意味なんや!?」
太陽の光を遮るようにワシはサングラスを填めた。コイツも限界か。そんなワシの思いを皮肉るように村田がポツリと言ったんや。
「何があるのですか、上には」
「どういう意味なんや!」
そう言いながらワシはスマートフォンのビデオ再生表示に指を添えた。
―――アッハハハ、オッチャンええ格好やわ。
SMプレイというのやろか、仮面を被った女が鞭を手に目隠しされた男にいたぶる言葉を投げつけていた。
「おい村田!!この男は、まさか西岡やないのか!!」
「観ていけば判りますよ」
「………」
何があったんや!!

なぁオッチャン、気持ちええやろ。アッハハハ。オッチャン、もっと気持ちええようにしたるさかい、オッチャンの銀主(関西に於けるsponsorを指す)誰やのん?
ピシャリ!!
「ううっ…。そんな無茶言うたらあかんがな、ピ―――」

この女は誰やねん?西岡が読んだ名前を消してやがる。

ピシャリ!!ピシャリ!!オッチャン、教えてえなぁ。ウチのこと好きなんやろ? 何やったらオッチャンの好物の注射を射ってあげてもええねんで。

シャブかいな?何をワシに観せたいのや村田!!
太陽が容赦なく陽射しをワシ等に放っていた。

🎶Forever
Shoko & Sexy Crime

Without getting out by oneself forever
The social angry waves which I continue going on a voyage, and bring reality

今抱きしめているモノ
それは自分の存在性の証し
見つめるモノ全てにI candraw an answer

目を逸らしているだけじゃ
いつか艱苦に押し潰されて嘆く
溜め息には痛哭がI let tomorrow freeze

☆戻れない過去に掘り起こせるモノがあるなら
Forever それは明日に向かう為の糧にしろ!!
愛に餓えてるようにもがくその胸内を拾い出せば
I may reach a positive dream. Only believe oneself!
Without anything fadingaway for a pride not tobe afraid of!☆

☆~☆Repeat

I may reach a positive dream. Only believe oneself!
Without anything fadingaway for a pride not tobe afraid of!


翻訳
永遠に自分を失せることなく
航海し続けるんだ!現実をもたらす社会の荒波を

答を引き出せる
明日を凍らせる
永遠に
確かなる夢に手が届くだろう。只自分を信じろ!!
何も恐れない誇りを失せることなく!

( Words: Wild Chan )


同時刻――――。パチパチパチ。
「君が噂の東條君かね」
「あっ、本部長殿。ご苦労様です!」
チャハ~ッ、次は本部長のお出座しだよぉ。
「アッハハハ。東條君、それじゃヤクザみたいじゃないかね」
あっ、敬礼するのを間違えてしまったよ。
「し、失礼しました」
「構わんよ。処でお父さんはご健勝かね?」
「はぁ~っ!?」
「関西山神会々長山岡豪志」
「えっ…」
何故何故。何で知っているんだろう…。彰子の心臓が高鳴る中、考え込んでいる時、再び本部長が話しかけてきたんだよ。
「何も驚くことでもない。この事は口外はしていませんが、処で彼は元気かね」
「…………」大丈夫。きっと大丈夫だよ。もしもの時は慎ちゃんが…。伏せていた顔を緩かに本部長に向けたんだ。
「………」
「まぁよろしい。処で東條君、君は自分自身をどこまで知っているのですか?」
あれ…。以前慎ちゃんが言っていたような気がするんだけど…。本部長は彰子の何を知っているんだろうか?
「成る程。何も知らないなら」
「一寸待って下さい、本部長。それってどういう意味なんでしょうか!?」
「ホッホホホ。いや申し訳ない。私の方が不躾な質問をしたようですかな、ホッホホホ―――」
何だか油断できない人だわ~、いや、この場所がまるで深海のように何が潜んでいるかもしれない。
「東條君、君は我々側の人間なのかそれとも。これも君には不躾な質問かもしれませんね。只、君は何を掴んでいるかは知りませんが、自分を見失わないでくれたまえ。あっそうそう西岡だったか?銀流会々長の西岡が絶縁になったようですな」
「えっ…」
「知らなかったようですね。行方は要としませんが、これもゲームでしょうな」
そう言うと、本部長はギロリと彰子を睨み据えたんだ。まるで彰子に深入りをするなと忠告するかのように……。
「勤務時間ですよ東條君。それにしても、あの御方までが参入して来ようとは、ああ、気にしなくても宜しい。私の独りごとですから」
「………、失礼します」
まさか…。彰子は敬礼を済ませ、その場を速やかに離れた。只……、凍てつくように彰子の背中を本部長の視線が刺していることが感じ取れたんだ。慎ちゃん…。何故か不安が彰子の胸を締め付けた…。ゲーム………