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第78話

Vol.2
うん、判ってる。もっと叱られると思ってた。キャハ。 
「あ、BK(会話中断)。TNX(ありがとう)」
人の気配を感じ、彰子は素早く携帯電話をHLDした。
「中々いい場所じゃないか、東條」
「どうも吉岡さん。それとキャハ、この前はありがとう。けど、どうしてかな?」
そうなんだよ、何故この人は彰子に教えてくれたんだろう。
「ふん。それよりも完璧だな東條、お前の男は」
「何~、それぇ?キャハハ、彰子には意味が判んないや」
「ま、とぼけるのもいいが、1つ訊いていいか?何故この場所なんだ?」
吉岡さんは彰子の承諾を得ることなく質問をぶつけてきたんだよ。
「景色が素敵だから。と言っても納得してくれないよね」
「まぁな。しかし、お前は答えない。処でだ、何故お前が洗濯されているのかが問題なんだがな」
「それを吉岡さんが知ってどうする訳?彰子を助けてくれないよねキャハ。それよりも吉岡さんはジューラスと深い繋がりがあるんだ。キャハ、本当に出店の人なんですか~」
「……」
「キャハハ。ほらぁ、吉岡さんだって答えてくれないじゃないですか」
そう言って彰子は通信用アンテナを見上げたんだ。その先に綿菓子のような雲が1つ浮かんでいたんだけどね。キャハ。
ジューラスとは 
DEURAS(Detect UnlicensedRadio Station)
総務省総合通信局が運用している最新式の電波監視システムであるんだ。

総務省(そうむしょう、英訳名: Ministry of Internal Affairs and Communications, MIC)は、日本の行政機関の一つ。
総務省は、行政の基本的な制度の管理及び運営を通じた行政の総合的かつ効率的な実施の確保、地方自治の本旨の実現及び民主政治の基盤の確立、自立的な地域社会の形成、国と地方公共団体及び地方公共団体相互間の連絡協調、情報の電磁的方式による適正かつ円滑な流通の確保及び増進、電波の公平かつ能率的な利用の確保及び増進、郵政事業の適正かつ確実な実施の確保、公害に係る紛争の迅速かつ適正な解決、鉱業、採石業又は砂利採取業と一般公益又は各種の産業との調整並びに消防を通じた国民の生命、身体及び財産の保護を図り、並びに他の行政機関の所掌に属しない行政事務及び法律で総務省に属させられた行政事務を遂行することを任務とする(総務省設置法第3条)。

総務省設置法3条の任務(上記)を達成するため、行政組織、公務員制度、地方行財政、選挙、消防防災、情報通信、郵政事業、統計など、国家の基本的仕組みに関わる諸制度、国民の経済・社会活動を支える基本的システムを所管する。2001年(平成13年)の中央省庁再編により、総務庁、郵政省、自治省を統合して設置された。総務省という名称は戦後、名称変更を迫られた内務省で考案された名称でもある。
英訳表記は、当初「Ministry of Public Management, Home Affairs, Posts and Telecommunications」(公共管理・自治(または内務)・郵政(または郵便・遠隔通信)省)であったが、2004年(平成16年)9月から現行の「Ministry of Internal Affairs and Communications」(MIC)(内務・通信省)に変更された。理由は、「長すぎて分かりにくい」との意見があったことや、一つの組織としての一体性を醸成していく必要があったためとされる。また、2005年(平成17年)4月1日から、省の理念のアピール及び職員の一体感を醸成していくことを目的として、シンボルマークを制定するとともに、「実はここにも総務省」というキャッチフレーズを策定した。
国家行政組織法別表第1では、総務省が各省の筆頭に掲げられており、閣僚名簿においても原則として総務大臣は内閣総理大臣の次に列せられる。
広報誌として『総務省』を月刊で発行している。
総務省広報誌
1873年(明治6年)11月10日 : 内務省が設置される。

1885年(明治18年)12月22日 : 逓信省(第1次)が設置される。

1943年(昭和18年)11月1日 : 逓信省(第1次)と鉄道省が廃止されて、運輸通信省が設置される。

1945年(昭和20年)5月19日 : 運輸通信省が廃止されて、運輸省と逓信院が設置される(逓信院は内閣に設置)。

1946年(昭和21年)10月28日 : 行政調査部が設置される。

1946年(昭和21年)7月1日 : 逓信院が廃止されて、逓信省(第2次)が設置される。

1947年(昭和22年)12月31日 : 内務省が廃止される。

1948年(昭和23年)1月7日 : 内務省から地方財政事務を引き継ぎ、地方財政委員会(第1期)が設置される。

1948年(昭和23年)3月7日 : 国家公安委員会に国家消防庁が設置される。

1948年(昭和23年)7月1日 : 行政調査部が廃止されて、行政管理庁が設置される。

1949年(昭和24年)6月1日 : 逓信省(第2次)が廃止されて、郵政省、電気通信省が設置される。地方財政委員会が廃止されて、地方自治庁が設置される。

1952年(昭和27年)8月1日 : 地方自治庁が廃止されて、自治庁が設置される。電気通信省が廃止されて郵政省に統合される。国家消防庁を改組して、国家公安委員会に国家消防本部が設置される。

1960年(昭和35年)7月1日 : 自治庁が廃止されて、自治省が設置される。国家消防本部を改組して、自治省の外局として消防庁が設置される。

1972年(昭和47年)7月1日 : 総理府の外局として公害等調整委員会が設置される(土地調整委員会及び中央公害審査委員会を統廃合)。

1984年(昭和59年)7月1日 : 行政管理庁を廃止して、総務庁が設置される。

2001年(平成13年)1月6日 : 中央省庁再編により、郵政省、自治省、総務庁などを統廃合して総務省が設置される。総務省の外局として消防庁、公害等調整委員会(総理府から移管)、郵政事業庁が設置される。管区行政監察局は管区行政評価局に改称。

2003年(平成15年)4月1日 : 郵政事業庁が廃止されて、日本郵政公社が設立される。

2007年(平成19年)10月1日 : 日本郵政公社が解散して、日本郵政株式会社及び日本郵政グループの4会社(郵便事業株式会社、郵便局株式会社、株式会社ゆうちょ銀行、株式会社かんぽ生命保険)に移管・分割される。

官制沿革表、国立国会図書館。

省庁組織変遷図、国立公文書館。
「まぁ、そんなに尖るな、東條。京都での件は貸しにしておいてやる」
「キャハハ。吉岡さん、何を言っているんですかぁ?」
彰子はそう答えながら、通信用アンテナに再び目を向けた。
この世の中は常に監視されていると言っても過言でないのじゃないかな。
例えば電子レンジ。
電子レンジにはマグネトロンが使用されているんだよ。
マグネトロン(Magnetron)とは発振用真空管の一種で、電波の一種である強力なノンコヒーレントマイクロ波を発生するんだ。レーダーにも使われているんだよ。

マグネトロンは他の熱電子管と同様、ヒーターにより加熱される陰極(カソード)と、加熱されない陽極(アノード)からなる。陰極は管球の空胴の中央に配置され、陽極はこの陰極を囲むように配置されるとともに、陰極に対して正の高電圧が印加されている。陰極をヒーターで加熱すると熱電子が放出され、陽極と陰極間の電界により陽極方向へ加速される。このとき、管球の軸方向に永久磁石などで強力な磁場が形成されており、電子はフレミングの法則に従い進行方向と直角な方向に力を受けて曲げられる。この作用により、電子は陰極と陽極の間にある作用空間と呼ばれる場所でサイクロイド曲線を描いて振動しながら周回運動を始める。陽極には規則的に形成された複数の空胴(キャビティ cavity)があり、空洞の開口部をサイクロイド振動している電子が通過すると、空洞の共振周波数で空洞と電子が共振を起こし、マイクロ波を発生させる。こうして空洞に発生したマイクロ波を、結合回路を介して出力回路へ効率よく伝播させることで、マグネトロンの外へと導き出し、各種の利用が可能になる。この結合回路には電磁結合(ループ)型
と静電結合(スリット)型などがあり、出力回路には同軸型や導波管型がある。

マグネトロンが発生するマイクロ波は放送、通信、レーダー、電子レンジなどに応用されている。
マイクロ波とは電波の範疇で高周波帯側を示す概念なので、低周波より多くの周波数帯域を通信のために使うことが可能であり、その結果、情報量もより多く伝送できる。
また、発生するマイクロ波は強力で直進性もあるので、その反射波の戻ってくるまでの時間とその方向を測定することで、離れた地点の物体の位置や距離の探知を行うことが可能であり、この装置をレーダー(電波探信儀、radar)という。
電子レンジに使用される周波数は他の応用と電波障害を起こさないように、国際規格で、2.450GHz帯(ISMバンド)に統一されているが、南北アメリカに限り915MHzも同様に利用が認められている。電子レンジによる加熱の原理は、極性分子である誘電体にマイクロ波をあてることにより高周波電界の周期に従い分子の回転(分子間振動)を励起し熱が発生することを利用したものである(マイクロ波加熱参照)。電子レンジの周波数が2.450GHzに統一されている理由はノイズをこの周波数に局限させ、他の周波数帯に悪影響を及ぼさないためであり、水自体の誘電損失による吸収のピークは1桁高い周波数(温度により変化するが、20 - 80GHz前後)になる。2.45GHzは吸収のピークからは大きく外れているが、水のマイクロ波吸収ピーク自体が非常に幅広いため、このぐらい振動数がずれても十分な吸収があり加熱が行える。アメリカにおける電子レンジがより低波数の915MHzを用いているのに十分な加熱が行えるのも同じ理由である(ただし若干効率は落ちる)。~マグネトロン参照~
「成る程な。処で東條、この土地は不慣れなものでな、1度案内を頼もうとしたが撤回しておく」
「キャハ、デートは諦めてくれたんだ。さて戻ろう」そう言って彰子は立ち上がり総務課に戻ろうとしたんだ。
彼女が扉向こうに消えかけた時のことだった。花柄のハンカチが落ちたのだ。
「おい、落とし…」
まるで私の存在がなかったかのように東條は扉を閉めたのだ。
バチャン。
「吉岡だが、どうだ?」
「無理です。ヤサ同様に微弱ながら、何等かの電波妨害で録りは無理です。当然今の我々の録りもです」
「我々と同じ物を所持している訳か―――」
さて、東條をどのように取り入れるかだな。
それにしても、中々抜け目のない悪戯猫そのものだな。ふん、CHANELとわな。そう思いながら、そのハンカチを拾いあげた時に、ひらり――― とメモ用紙が舞い落ちた。何なんだ?怪訝そうに私はその2つ折りされたメモ用紙を開いた時に微かな香水の香りが鼻をくすぐった。
「な、何なんだ!!」
どうすればいいのだ。「罠!?」もしそうだとすれば…。「ううっ…」嘔吐が込み上げたと同時に、膿みじみた匂いと共に、あの忌々しい光景が脳に描かれた。
「………」
私の指先がワナワナと震えていた。

貴方のご判断にお任せ。キャハ

バチャン!!
忌々しさが思わず東條が消えた扉を、私は蹴りつけていた。