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僕は 、 自分の首にあるネックレスに手をやった
綺麗な 、 銀色の太陽のマーク
僕が 、 まだこのギャングの組織に拾われる前に
“ あなたちゃん ” という1人だけ仲良くしてた女の子にお揃いという設定で渡した 。
同じ名前でも 、 同じネックレスでも
同一人物とは 、 限らない
それに 、 僕がわたしたのは12歳の時
その時は幼いから 、 僕が覚えていてもあなたちゃんの方が覚えてるかどうか …
駄目だ駄目だ 、 悲しんじゃないけない
もう 、 この子はヤンヤンの物
もし 、 僕が前に好きだったとしても っ
もう … 叶わないんだから
ガチャン っ
でも …
せめて 、 確認はしておきたい
“ 持ち帰りしていいかな … ”
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!