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2020/03/09

第2話

街をぬけて
街の裏路地うらろじを抜けた先に見えたのは鬼殺隊きさつたい本部ほんぶへの道とよくた何もない場所 。
少し心がやすらぐな ーー 。
と 、考えているのもつかの間 。しのぶはしびれを切らしたかのようにたばになったわらから顔を出した 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
ぷはぁ!
冨岡義勇
冨岡義勇
おい 、まだ着いていないぞ 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
いいじゃないですか 、ここはあまり人が通らないようですし 。
しのぶは禰豆子ねずこのように竹のカゴに入り 、ユラユラと背負せおわれている 。
冨岡義勇
冨岡義勇
背中のキズはどうだ 、いたむか?
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
痛いに決まってるじゃないですか 。
でも 、さっきよりかはマシですね〜
冨岡義勇
冨岡義勇
そうか 、よかった
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
よくはないですけどね
その後 、家紋の家に着くまで彼女は何度なんども俺に話しかけてきた 。本当に怪我けがをしているのだろうか 、なんてうたがいたくなってしまうくらい楽しそうで 。
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冨岡義勇
冨岡義勇
ここが 、藤の花の家紋の家か 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
えぇ 、そうだと思います
ゆっくりとしのぶの入るカゴを下ろし 、立ち上がるよううながす …… が 、彼女はカゴから出ようとしない 。
冨岡義勇
冨岡義勇
どうした 、早く …… 
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
このまま連れて行ってください 。
冨岡義勇
冨岡義勇
 …… 
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
聞こえてますか 、冨岡とみおかさん?
冨岡義勇
冨岡義勇
 …… わかった
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
あ 、今絶対ぜったい面倒臭めんどうくさい女だと思いましたよね?ねぇねぇ 、冨岡とみおかさん?
渋々しぶしぶカゴを背負せおい 、玄関扉げんかんとびらを軽くたたく 。

家の中から出てきたのは 、10代半ばくらいの可愛らしい少女 。彼女は礼儀れいぎ正しくお辞儀じぎをしたかと思えば 、満面の笑みでこちらに鬼狩おにがりかどうかを問いかけてくる 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
そうですよ〜鬼狩りです 。可愛らしい子ですね 、冨岡とみおかさん 。
と 、しのぶはひょこっとかたから顔を出し少女と同じくニコニコと笑いかけてくる 。俺はしのぶの入るカゴを少女に手渡てわたした 。
冨岡義勇
冨岡義勇
こいつの治療ちりょうを頼みたいんだが 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
もっと丁寧ていねいあつかって頂けないでしょうか …… 。
少女はおどろいたような顔をしていたが 、また笑みを浮かべてしのぶが立つことのできるよう手を差し伸べた 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
ありがとうございます
またしのぶもほほ笑み返して少女の手を取る 。
フラフラと立ち上がり少女の肩に掴まるが 、歩くことは難しいらしく 、その場から動こうとしない 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
 …… 、冨岡とみおかさんが私のことかついでくれた方が早いと思います 。
げんなりとした顔で言われても 。
はァ 、とため息をつきこちらに手を伸ばすしのぶを両腕に抱える 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
 …… これはなんですか
冨岡義勇
冨岡義勇
見ての通りだ
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
今すぐ降ろしてください
冨岡義勇
冨岡義勇
何故なぜだ 、お前が丁重ていちょうに扱えと言ったんだろう 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
だとしてもですね 、これはお姫様ひめさまっこというものでして 。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
冨岡とみおかさんにだけはされたくなかったです 。
と 、とても怖い顔をしてコチラを睨む 。おこらせてしまったかと思ったが 、何故かさげすむようなひとみで見つめてくるもので 、サッと目をらしてしまった 。
『 そんなんだからきらわれるんですよ ーー 。 』
不意ふいに言葉が頭をぎる 。
胡蝶こちょうにだけはあまり嫌われてないと思っていたが 、それも気の所為せいだったようだ 。
義勇ぎゆう遺憾いかんだと感じた心に違和感いわかんを感じながらも 、しのぶを抱え 、屋敷の中へ足を進めるのだった 。