ミク
見え透いた嘘 信じ切ったりして
気付いたこと 気付いたこと
もう立ち止まるには遅いということ
ミク
黒ずんだ心 放っておいたりして
分かったこと 分かったこと
もう立ち直るには遅いということ
ミク
ああ、そんな奴の子に生まれて
惨めを真面目に蔑まれて
分かってることは否認の失敗と
形骸化した愛よ
ミク
おぼこ娘のおとめさび
役立たないものと覚えたり
残った役目は奴隷の再生成
それだけが生命
ミク
この輪廻転生を仕舞えよ
いざぶち壊したれよこの世と
心と 体と これまでの無数の安寧を
はびこった偶像を見捨てよ
絡まった現状を見切れよ
冷たく 正しく 切り取れよ、歪んだ迎合を
ミク
残念に 生まれ損なったあなたには
どう足掻いても
見るも無残な生き先しか 残っていないから。
いっそのこと、涙は枯らして
潔く諦めようぜ そうして幸せになろうぜ
(あ、そっか)
ミク
見え透いた嘘 貪ったりして
気付いたこと 気付いたこと
もう夢の終わりが近いということ
ミク
黒ずんだ言葉 言い放ったりして
分かったこと 分かったこと
もう罪の咎めは近いということ
ミク
そんな無様なカタチに生まれて
自分に向く吐き気に追われて
分かってることは否認の失敗と
機能不全の愛よ
ミク
おぼこ娘のおとめさび
げに下らんものと見付けたり
叶えて進ぜよう、まだ見ぬ君の
「産まれたくない」を
ミク
この輪廻転生を仕舞えよ
いざぶち壊したれよこの世と
心と 体と これまでの無数の安寧を
この森羅万象を逃れよ
入り組んだ感情を躱せよ
この手に この目に 刻まれた無数の重態を
ミク
度重なる
自問自答、危険思想
大体喰らい尽くした愛の本性
今に見てろよと切った啖呵の純然かつ不格好な敗走
「生きてる間だけが全てだ」って信じきってる純な妄想誕生!
と、奴隷の再生産、それだけの生命
ミク
繋いでは切って安全を自ら失っていく妙な快感
湿っぽい言葉ぶちまけてやって密室に湧く次の犠牲者
こんな気持も味わえる時点で解っているだろう この世のこと
こんな痛みも味わえる時点で解っているだろう その後のこと
ミク
笑えないことばかりだったよな、
いつからか
積り積もった思い出に
クラっとくるわ!
両の視界を濡らして濡らして
終わったあれと別れようぜ
ミク
完全に 生まれ損なったあなたには
どう もがいても
見るも無残な生き先しか
選べないから。
いっそのこと、涙は枯らして
ためらわずに 旅立とうか
もう一度 産まれ直そうか
そうして幸せになろうぜ
君は何も悪くないぜ
(多分)
いいねして作者を応援しましょう!
第18話 再教育
コンテスト受賞作品
もっと見るショートドラマ&アニメーション原案募集コンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- ノンジャンル
少年症状 (一,二話改稿作業期間/現在1-8まで更新済み)
病(やまい) 人や動物の心や体に不調または不都合が生じた状態のことと、植物に細菌やウイルスが寄生し、腐敗や枝葉の状態が普通の状態では無くなっている状態。一般的に外傷などは含まれない。 (Wikipediaより引用) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めのチャプターの『必読』に同意して頂けた人のみご閲覧下さい。
- ファンタジー
月夜の雨宿り、とある書斎に導かれて。
21歳の大学生、志賀野 颯斗(しがの はやと)。 彼はどこにでもいる普通の青年。 ある日の深夜、突然の雨に見回れた颯斗。 困った彼に声をかけたのは、1人の少女だった。 「お兄さん、雨宿りしてかない?」 そんな一言から、この物語は始まっていく__。
- 恋愛
キャンディータフト
私の思い出の中には、いつだって貴方がいる。 私は、君に出会えてとても幸せでしたーー。 廃校が決まった学校へ数年ぶりに集まった幼なじみ達。 そこには、想いを伝えられずに別れた初恋の人の姿がーー。 ※YouTubeにて、朗読公開中! 邪神白猫で検索してみてね🐱
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!