ねえ、待って!
≪捕まえて抱き締める≫
はなせ!はなしてください!
どうせ、グズでノロマなタコのぼくのいうことをみんなしんじてくれない!
私はアズールくんのことを信じるから!
だから言って?
何があったの?
いわない!
もうだれもしんじられない!
信じる!
絶対!
イヤだ!
とりあえず、何があったのか、教えて!
必ず力になるから!
私はアズールくんの味方、友達だよ!
ほんとう?
あなたはぼくのこと、しんじてくれるんですか?
絶対、信じる!
だから、アズールくんも、私のこと、信じてよ。
うっうわあああん(;´Д⊂)
≪優しく撫でる≫
数分後
落ち着いた?
うっはい。グスッ
じゃあ、何があったのか、話してごらん?
あのですね、……
≪さっきのことを全て話す≫
そうだったんだ……
あなたも、ぼくをしんじないんでしょうけど。
ううん。
信じるよ。
だって、アズールくんはそんなことしないもん。
(そういうのはリーチ兄弟の仕事だしね。)
うんうん≪うなずく≫
?
(アズール先輩だったら、精神的、社会的に陥れそうだし。物理的に攻撃はしなさそうだし。)
うんうん≪うなずく≫
?
だから、アズールくんを、私は信じるよ!
だから、もう泣かないで?
私と一緒に楽しいことしよう?
……はい!
アズール先輩へのいじめは、
思ってたより
とてもひどいものだった。
確か、
リーチ兄弟がアズール先輩に近づくのは、
まだあともう少し時間がたった頃。
それまで、私がアズール先輩を助けなきゃ。
次は何して遊ぶ?
そうですね……
海の魔女ごっこはどうですか?
やろやろ!
ーーーーーーーー
次回、第十話
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。