それは、一週間前…
放課後勝利に呼び出された。
「なに?!もー、私暇じゃないんだよ~」
「友達に誘われてるし、部活の片付けもあるし、それでそれd『あなた!』
そう呼ぶ彼はいつもと違った顔をしてた。
「え?」
『あのさ、…』
『あの、俺……ずっと、あなたのこと好きだった』
「へ?」
その真剣な顔は可愛さよりかっこよさが溢れていた。
『俺と付き合ってほしい』
「え…でも」
私には好きな人がいるって、先輩が好きって、伝えてるはず…
『あなたに好きな人がいるのも知ってる。でも、俺はお前が好きだ。』
「…」
『だからさ、考えてみてほしい。』
そういって彼はさっていった。
その姿はいつもと違って、でも彼であることは間違いなくて…
少しきゅんとした私がいた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。