第90話

another story④
1,183
2020/10/23 03:03
最寄り駅にて…
クミ視点
ザワザワ…


夕日が差し込んだ私たちの街は、いつもとは違う賑わいを見せていた…。
wato
wato
おー!
賑わっとるなぁ!
アイク
アイク
ここらじゃ、結構大きめのお祭りですからね。
よっぴー
よっぴー
色んな屋台が出てますね〜!
あちゃみ
あちゃみ
さっき食べれなかった分は食べる…!
ソーラ
ソーラ
またお腹壊しますよ?w
バステン
バステン
今度は近くにお店とかがありませんから、ほどほどにしてくださいね?w
あちゃみ
あちゃみ
はぁーいw
あちゃみさんの気持ちはわかる。
私もスイーツ食べたかったもん…!(甘党)


というか、みんなまだ食べれんのね?w
お昼ご飯食べて、鬱先生達とファミレスでポテト食べて…w

最後に食べ物を口にしたのって大体30分前なんだよねw


みんなの胃袋がブラックボールだよw
今日限定でw
そんなくだらない事を考えながら、レンタル浴衣のお店へ向かった。
クミ
クミ
浴衣着れるの、結構楽しみだな…!
とも
とも
クミさん、今回誰よりもテンション高いんじゃない?
クミ
クミ
そうかもね。
久しぶりにみんなと出かけられて嬉しいのかも。
よっぴー
よっぴー
あれ?w
否定しないんですね?w
クミ
クミ
一応事実だしね…w
ふと考えてしまった。

もしもマイクラの世界で起こった戦いが現実世界で起きていたら…あかがみんはなくなっていただろうなって…。
こんな風にみんなで出かけたりなんて出来なかっただろうなって…。

このいつも通りは、
いつまで続くかわかんないから…
今この瞬間を噛みしめて…。

みんなと過ごせる1分1秒を大切にしたい…!

なぁんて、みんなの前では口が裂けても言えん…w(恥ずかしいから)



私は少し歩くスピードを遅くしていた。
恥ずかしさで顔が赤くなってる気がしたからだw


そうしていると、watoさんが歩くスピードを合わせてくれた…。そしてこう言われた。
wato
wato
クミさん…何か考え事しとったやろ?
クミ
クミ
!?
wato
wato
目が泳いでる。しかも、下ずっと向いてるからすぐわかると!
いつものwatoさんじゃないみたい。
感の鋭いともでもなければ、普段私のことをよく見てくれてる鳥ちゃんでもない。

watoさんに言われてしまうとは…w
そんなに分かりやすかったかな?
クミ
クミ
そう見える?
wato
wato
そりゃもう、バッチリw
何か悩み事でもあると?
クミ
クミ
…マイクラの世界で起きたことが脳裏に焼き付いてて…。
もう、目の前で仲間が死ぬところは見たくないなって…。
クミ
クミ
ふとした瞬間に思い出しちゃうんだよね…。
wato
wato
…俺は死んだ瞬間っていうのを身体で覚えちまった…。
クミ
クミ
えっ…?
wato
wato
今まで俺の中で動いてたものが全部止まって、何も考えられなくなって。でも、痛いとかそういうのはなくて…自分が『死んでる』ってわかんないくらいやった。
クミ
クミ
…そっか。
wato
wato
死んだ側も残された側も、結局辛いんよな…。
普段の元気なwatoさんからは想像のつかないくらいまっすぐで静かな声に私は驚きが隠せなかった。


私やwatoさんだけじゃない。
きっと、みんなもそれぞれ思うことがあるんじゃないかな。

時が経って、いつかみんなであの頃の話をする時、ここであった出来事をきっと思い出すんだろうなぁ。
アイク
アイク
おーい!
watoさーん!クミさーん!
前に目を向けると、もうすでに私たち以外のメンバーはお店に着いていた。
バステン
バステン
2人で何話してるんですかぁ〜?(黒笑)
とも
とも
鳥ちゃんが嫉妬するぞー!
よっぴー
よっぴー
そういうことは言わなくていいんすよ!w
クミ
クミ
wwごめんごめん!
すぐ行くー!
そう言って私とwatoさんは走ってみんなに向かって行った。
wato
wato
クミさん、今はみんなと過ごす時間を全力で楽しもう!過去を見るのも大事やけど、今は前を見て進んでる方がきっといい!
クミ
クミ
…うん!
そうだね!
励まされちゃったな…!
切り替えなきゃ…今はみんないるんだから!
それより、3人のサプライズ…!
忘れちゃダメだよ!w

絶対成功させなきゃ!
クミ
クミ
よしっ!
頑張ろう!
浴衣のレンタルショップにて…
よっぴー視点
アイク
アイク
あの2人、あんな後ろで何話してたんでしょうね?
バステン
バステン
まぁ、それは後で問い詰めましょうw
俺らはかなり遅れて歩いていた2人をお店の前で待っています。

俺の中では『嫉妬』の2文字が浮かんでる。

watoさんと話すのはいいんだけど、
あんな離れるほど集中して話してたのかな…?

しかも離れてみてたら、watoさんの顔つきが全然違う。いつものうるささとは正反対の静けさで…本当に何話してたんだろう。
とりあえずこの嫉妬は顔に出さないようにしよう。…悟られないように…。
ダダダッ…
クミ
クミ
はぁ…はぁ…。
お待たせ…!
よっぴー
よっぴー
めっちゃダッシュしてましたねw
wato
wato
ひぃ…!
クミさん早い…!
あちゃみ
あちゃみ
watoさん、おつかれw
ソーラ
ソーラ
完全に置いてかれてましたねw
wato
wato
誰もあんなスピード出すとは思わんやんw
とも
とも
まぁ、茶番はその辺にして、浴衣借りよ!
アイク
アイク
レッツゴー!
バステン
バステン
本当にアイクさん、テンション高いなぁw
ガラガラガラ…(お店へ入店!)
mob
いらっしゃいませ!
wato
wato
浴衣の貸し出しお願いします!
mob
かしこまりました!
8名様でよろしいですか?
アイク
アイク
はい!
mob
かしこまりました!
それでは奥の方へどうぞ!
こうして男女で分かれてそれぞれで好きな浴衣を選んだ。

それぞれあかがみんカラーがベースになっているものを選んだ。

正直に言うと、クミさんの浴衣が1番楽しみw



しばらく時間が経って…
全員が選び終わった。

全員怖いくらい似合いすぎてて、もはや流石だな(?)って思ってしまったw
mob
皆さんお似合いですね!
せっかくですし、思い出としてお写真どうですか?
バステン
バステン
せっかくですしお願いしましょうか!
ソーラ
ソーラ
そうですね!
mob
どなたかの携帯で撮ることも可能ですけど…どうされますか?
とも
とも
じゃあ俺のでお願いします!
mob
かしこまりました!
それでは撮りますよー!
はい!チーズ!
一同
一同
いぇーい!
mob
…よし!
いいのが撮れました!
一同
一同
ありがとうございます!
mob
いえいえ!
それでは戻られた際に、この札を店員にお渡しください!
mob
高校生は2時間までなら無料となりますので!
よっぴー
よっぴー
えっ!?そうなんですか?
mob
はい!
あちゃみ
あちゃみ
じゃあ出来るだけその時間内に戻ろっか!
クミ
クミ
だね!
mob
それでは皆さん、良い時間をお過ごし下さい!
そういって見送りまでしてくれた。

めっちゃいい人…!
wato
wato
次もあそこで借りたいな…。
アイク
アイク
何というか、めっちゃいい人が担当してくれましたね!w
バステン
バステン
僕らもああいう人になれるといいですね!
ソーラ
ソーラ
そうですね!
とも
とも
みんなはぐれないようにね!
めちゃ混んでる縁日回るぞ!
ーーキリトリーー
作者
another story長すぎる件についてはごめんなさい!w
作者
書いてたらめっちゃ長くなりましたw
作者
おそらく次回が最後です!
作者
それではまた次回お会いしましょう!ばいなっつ〜!

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