あなた side
最近、海人の様子がおかしい、。
「...海人~...?」
髙橋「.......何」
「ビクッあ、え、えっと.......
海人、最近休めて...る...?」
髙橋「そこそこ」
「そ.......」
こっちが何聞いても「まあまあ」とか「うん」とか
付き合った当初やってた“恋人らしいこと”
最近は全然ない
.......どうしちゃったんだろ
これが倦怠期ってやつかな...
辛いな.......
ある日
「海人〜ごはn...」
髙橋「いらない」
そこで私は何かが切れた
「はぁ.......もういいし」
私は寝室で泣き崩れた
そして、いつの間にか眠っていた.......
髙橋 side
.......あぁ〜何でだろ!
こんなこと言いたいんじゃない
あなた寝室行っちゃったし
何で?何で?何で俺はイライラしてるの?
.......あなた泣いてない?
でも今は会いたくない
あなたのこと好きなはずなのに.......
次の日はあなたに会わずに仕事へ行った
あなた side
起きたら海人はいなかった
何もしたくなかったから部屋から出なかった
何時間経っただろう.......
海人が帰ってきた
髙橋「.......ただいま」
聞きたくない聞きたくない
耳を塞いだらまた涙が出てきた
コンコン
髙橋「.......あなたいる?入っていい?」
ほんとは嫌だったけど、そんなことは関係なしに入ってきた
髙橋「あなたごめん」
「.......何が?」
髙橋「俺、最近無性にイラついててさ
あなたに冷たい態度取ってたかも...
...あなた、俺のこと嫌いになった?」
「...((・・。)(。・・))フルフル」
髙橋「.......よかった
ね、言って?あなたがしたいこと
俺が冷たい態度取っちゃってたから」
「.......とりあえず近くにいて欲しい...」
ギュッ
髙橋「これで“恋人”に見えるでしょ」
「.......うん!」
大好きな海人からハグがもらえました
私たちの倦怠期は乗り越えれたみたいです。
“きっと”
~END~
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。