あなた side
「廉〜?そろそろ起きて?」
久保「.......ん...んぅ.......」
親の事情により、1週間、私の家に泊まることになった、3つ下の幼なじみ、久保廉。
家は向かいなんだけど、心配なんだって。
ちなみに今日は休日で、私の親は仕事。
「休日だけど、もう昼だよ?寝すぎじゃない??」
久保「...いつもこんな感じだもん.......」
「起きてんじゃんw
ほら、一緒にお昼ご飯食べよ?」
久保「一緒に!?食べる!」
「ははっ笑
じゃあ、起きて着替えてきて?」
久保「はぁ〜い」
こんな会話してるけど、廉はもう中1。
まあ、まだ中身は小学生なんだけど。
そんなところもかわいいって言うか.......。
久保「着替えてきた!ご飯食べよ?(上目遣い)」
身長的に上目遣いになるのはしょうがないけど.......
分かってる?自分のかわいさ。
「分かった分かった。じゃあ席ついて?」
久保「いただきまぁ〜す!」
「あ、ちょ!もう.......」
食いしん坊な廉は待ちきれずに食べ始めちゃった。
かわいいなぁ〜。なんて眺めてたら、、
久保「ん?何見てるの?」
「あ💦ううん。何にも」
久保「嘘だぁ〜」
じ〜っと見てたのバレちゃった。
すると急に.......
久保「ねぇ、あなたちゃんって、彼氏とか好きな人いるの?」
「へ!?な、なんで?どうしたの?」
久保「だってあなたちゃん高1じゃん?いるのかな〜って」
「.......残念ながら、1人もいません」
何中1にこんな話してんだ.......。
久保「じゃあさ.......!」
「!?.......ん?」
久保「僕があなたちゃんのこと好きになってもいい?」
「えっと.......何で...?」
久保「だって、彼氏、いないんでしょ?
後、僕本気だから」
今まで弟のような存在で、まだまだ子どもだな、なんて思ってたけど
大人になる日もそう遠くはないのかもしれないな.......。
〜END〜
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。