第67話

倦怠期とやらに...2
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2023/03/24 01:40
〈一ノ瀬 胡都菜〉
一ノ瀬 胡都菜
おはよう〜
リビングに行くと


今日仕事であろうめめ、こーじ舘さんさっくんが既に居た
そして阿部ちゃん
残りはまだ起きていないらしい
阿部 亮平
ふっかは?
一ノ瀬 胡都菜
まだ着替えてなかったから、着替えてから来るって
阿部ちゃんの質問に咄嗟に嘘をつく


まぁでも、実際着替えれてなかったし
席に着いた時だった
深澤 辰哉
おはよぉ
たつがリビングに来た
突然の声にびっくりして


私は反射的にたつに背を向けてしまった
阿部 亮平
...?
向井 康二
遅いでふっかさん
深澤 辰哉
ごめんごめーん
皆とは普通に話してる


あの態度は私にだけなのだろう
そうなると余計に胸が苦しくなる
嫌われた


この四文字が頭だけじゃなく体全体を覆い尽くす


たつに嫌われた


これしか考えられなくなる


みんなの声も聞こえなくなる
何事にも集中できない
今日は撮影がある


考え事なんてしていられないけど


この事を考えるななんて無理に決まっている
何が原因で私に出来ることはなんなのか


たつの気持ちも知りたい
考えないといけない事が山ほどあるってのに
今日だけなのかもしれない


明日にはケロってしているのかもしれない
きっとそうだ


そうに違いない


自分自身に強く暗示をかけ、私は席に着いた
舘さんが作ってくれた朝ごはん


みんな美味しい美味しいと言って口に運ぶ


けど私からしたら味がしない


何を食べているか分からない


味も匂いも感じない
なんで?どうして?


舘さんの料理は美味しい、それは確実な事なのに


なんでなんにも感じないんだろう
それが気持ち悪くて、半分も食べずに残してしまった
宮舘 涼太
胡都菜...?大丈夫?
一ノ瀬 胡都菜
うん..ごめんね
一ノ瀬 胡都菜
なんか食欲なくってさ...
一ノ瀬 胡都菜
元気だから、大丈夫だよ
宮舘 涼太
そう、ならいいんだけど
宮舘 涼太
なんかあったら必ず言ってね
一ノ瀬 胡都菜
分かってるよ
早めに準備が終わったので


時間まで自分の部屋で過ごす事にした
机に向かってもすることが無い


私は吸い込まれるようにベットへ寝転がった
一ノ瀬 胡都菜
はぁ...
本当にどうしちゃったんだろう


とにかく原因を見つけないと
私になにか原因があるはず
こんな調子で今日を過ごすのか
大丈夫かな...


舘さんとか阿部ちゃんとかに感ずかれないといいけど...

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