(あなた達が話しているとき…)
ねぇ、あの子誰?
藤井…あなただった気がする
なんか浮所くんとか那須くんと距離近くない?
男性恐怖症とか言ってるけど、絶対嘘だよね
浮所くんとか那須くんの気を引くためってこと?うわー!サイッテー!
ねぇ、うちらでさ、ちょっといたずらして立場わからせてやろーよ
確かにそれ必要だよね
浮所くんとか那須くんのこと好きな人いっぱいいるし、独り占めとかズルイ
それな
早く浮所くんと那須くんから離してあげないと
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放課後
あ、あなた!ひまわり!
先生に用事あるからちょっと待ってて!
うん、わかったー
なんか久しぶりの感覚だなぁ…
結構久しぶりだもんねー
ああ…ソワソワする笑笑
私も笑笑
ねぇ、ちょっといい?
…何?
藤井さん、話があるんだけど
え…わ…私?
そーだよ、ほらちょっと来て
あなた、ついていこうか?(コソッ)
ううん、大丈夫。(コソッ)
そう言って連れてこられたのは屋上だった。
ねぇ、アンタさぁ、最近なんであんな浮所くんとか那須くんと仲いいの?
え…っと
私の幼なじみと友達みたいで…それで…
そういうのじゃなくて!
へ…?
2人はあんなにモテモテなのに、なんでアンタとばっかりいるの?ってこと!
それは…わからない…
2人が話しかけてくれて、それに答えてるだけのつもりだから…
っ…
アンタ、いい加減にしろよ!
パンッッ
っいたっ…
殴られた右頬が痛い…
頬を押さえようとすると、手が今まで以上に震えていることに気付いた。
あっ…手が…
殴られるのが怖くて、何も言えない…動けない…
なんか前にもこんなことあった気がする…
「ふざけるな」
「調子に乗るな」
そう言って殴られてた…
なんでこんなこと覚えてるんだろう。
いろいろ考えている間に呼吸は荒くなり、手の震えは増すばかりだった。
っ…やだ…やだ…
何コイツ?笑笑
まぁとりあえず何発か殴っとこうか
殴られる…!
そう思ったとき
っオイ!!!
何してんだよ!
はぁ?
っ…え那須くん?!
お前ら何してんの?
いや…何って
見ての通り浮所くんと那須くんにつきまとってる奴を…
この子は俺らにつきまとってなんかない。
むしろ、俺らの方から近づいてる
っ…で、でも!
男性恐怖症とか言う嘘ついて、気を引こうとして…!
こんなに震えてて、嘘だと思うか?
ねぇ、何これ
浮所くんが息を切らして来た。
なんか怒ってる…?
っ…あ…ハァッ…ハァッ…
アンタらさ、あなたちゃんのこと殴ったろ
いやっそんなことしてな…
あなたちゃんの頬に殴られた跡がある。
状況から考えてアンタらしかいないだろ
理由は何であろうと、人を傷つけるのは許さない。しかも1人に対して数人で…
あなたちゃん、大丈夫?
っ…ハァッ…ハァッ…
那須、あなたちゃん保健室に連れてくわ
頼む
お前ら、今後もしあなたちゃんに近づいたら、どうなるかわかってるよな?
っ…
っ…
っ…
二度と俺や浮所、あなたちゃんの前に現れるな
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あなたちゃん…大丈夫?
ちょっとは落ち着けたかな
…フゥッ
…うん、さっきよりも良くなった…
浮所くんと那須くんのおかげだよ…
…ねぇ
ん…?
その…「浮所くん」っていう呼び方やめてよ
え…?
じゃ…じゃあなんて呼べば…
「飛貴」って言って
急に呼び捨ては…
…「飛貴くん」…とかは?
いいよ!呼んでくれるなら!
じゃあ、飛貴くんっ…
助けてくれてありがとう…!
ガラガラガラッ
浮所、あなたちゃんは?
ここにいるよ
あ…那須くん…
助けてくれてありがとう…
いーえ
2人がいなかったら、私きっと今頃…
あ…そうだ
ん?どした?
なんか殴られたあと、ちょっと思い出したの。
私、前にもこんな風に殴られたことあった気がして…
ちょっと思い出せた?
コクンッ
なんか同い年くらいの男の人で…
「ふざけるな」「調子に乗るな」って言われた…
ちょっと思い出せたならよかった…
怖かったと思うけど、これも進歩だよ!
よくがんばったね!
うん…ありがとう!
(キュンッ)///
(浮所、バレバレ…)
バタバタバタ…
ガラッッッッ
…あなた!!
どこ行ってたの!!
ってほっぺたどした?!
ちょ、うるさいうるさい
あの、同じクラスの☆☆と○○と□□にやられたっぽくて…
あ…あのとき…
ごめん、あなた…
一緒に行けばよかったね…
あ…謝らないで!
ついてこなくても大丈夫って止めたのは私なんだし…
私もごめん!
先生に呼ばれてたとはいえ、置いて行っちゃって…
ほ…ほんとに大丈夫!
謝らなくていいの!
仲良しか…笑笑
浮所、帰ろーぜ
おう!
じゃ、三人ともまたね〜
あ…ありがとう!
あなた、歩けそう?
うん…!
大丈夫!
じゃあ、タピオカ行こ!
あなたの分は特別に私がおごりまーす!
え…やったーー!
あ、いーなー
私の分もーー
ひまわりはだめでーす
ひどっ笑笑
あはは笑笑
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの出来事以来、三人は全く絡んでこなくなった。
あれからも何度か、飛貴くんと那須くんを好きな人からの嫌がらせにあったけど、みんなが止めてくれました。
ほんとに感謝…感謝…
(↑何それ by那須)
(↑うるさい那須 by浮所)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは、作者です。
沢山のいいねやお気に入り登録、ありがとうございます!!
話が進むにつれて、見てくださる方がいて嬉しいです!
これからは主にあなたと浮所&那須の恋愛がメインになってくると思います。
かなり平和的な小説になると思います。笑笑
よければこのまま最後まで見てください!
今後もよろしくお願いします!!
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。