第38話

さんじゅうご
899
2021/05/09 12:00
侑side




治「あ?なんやツム。ニマニマしてキモんやけど」


俺がリビングに来た途端サムは言う




侑「煩いわサム」




スマホを弄る手を止めていたが、「はぁ?意味分からん」といった顔でまたスマホを弄りはじめた



そんなニマニマしとるか…?俺……


鏡を見ても良く分からず、歯を磨き自分の部屋に戻った




治「…なんやアイツ………」






彼方side







……これって同棲なん?居候なん?


そんなどちらでもいい下らないことを考えながら今日も登校する






治は俺の隣で俺が握った朝御飯のお握りを食べている


侑は寝坊






馬鹿だよな…本当




治「…あ?なんこれ」



彼方「お?」






背伸びしてギリギリ見える治の下駄箱を覗いてみる

……あー。またか




治は下駄箱の中に入ったラブレターだろうものを見ては、破り捨てようとした




彼方「いやいやいや!!!流石に行け!!可哀想やろ。捨てるのは。」




きっと行ったって振るんだろう



女の子が可哀想だが、その破ったラブレターを誰かに見られたら可哀想だ


治にラブレターを持たせ、自分の教室に向かわせた








彼方「校舎裏やで!?忘れんなよ!」




治「おん。」




俺の心配も気にもせずにラブレターを掲げて「了解ラジャー」と言う


ふざけてんのなこの野郎





今日は朝練も無く、侑を起こさなくてもいい日だ


起こさなかったら北さんに怒られるしな




因みに北さんにはいっておいた


今信用出来るのは北さんと宮家族だけだし



あ、アラン先輩…というか、部活の仲間は信用しとるけど






歩鳥「な!棹君。今日転校生が来るんやって!本当は棹君と同じ日に転校するらしかったんやけど…、女の子だったらええなぁ」






なんとなく八方美人でいたら、宮兄弟と比較してか、優しいキャラになってしまった

転校生、か



興味無いわ…




彼方「そやなぁ……ねむ…」



丁度先生が来て、侑は遅刻確定

俺は侑に難癖つけられること確定






九条先生「ほんじゃ、知ってる人もおるかもやけど、転校生を紹介するわ。佐倉、入ってきてええよ。」





…佐倉




その言葉を聞いた瞬間目が覚めた




九条先生「佐倉?」







佐倉「……の!運命の人!」



侑「はぁ!?」




…運命の人?