第69話

南の過去
887
2019/08/24 07:03


中島said


なんでこうなった?



あなたは何があったのか



怪我か?病気か?



いや何かある気がするのは俺だけじゃないはず



そして

















































菊池は何かを知っている



あなたの何かを






























俺らはひたすら走って



病院に着いた
















"あなたはICU集中治療室にいる"



マネージャーに聞いて、俺らはすぐに向かった

































そこにあなたはいた



俺らも見たことない姿で




































頭を包帯で巻かれ、顔にはガーゼが



足も固定してあった




























宮「今応急処置が終わったから病室に移れるらしい」



俺らはその言葉を聞いて



あなたの病室に向かった
































あなたの病室について



医者から話を聞いたとき



俺は頭が真っ白になった




























































あなたさんは虐待を受けていた







































きっと菊池は知っていたんだろう



下唇を噛み締めて俯いている

















松島とマリウスは泣いているし



勝利はまだ理解していないようだ



もちろん俺も理解出来ていない

























医「しっかり回復すればこれからの活動への支障はありません」



医者はその言葉だけを放って病室から出ていった




















マネージャーも誰かに連絡をしに



病室を出ていった



そして俺らだけになった





























時計の音がうるさく聞こえるぐらいの



静寂を破ったのは










































菊池だった






















菊「悪ぃ、俺...『お前が謝ることじゃない』」



佐「えどういうこと?」










年下組は理解できてないみたい




















『菊池はあなたのことで知ってることがあるんだろ』



菊「ああ」



『それを俺らに話さなかったから反省してんのか』



菊「まあ」



『俺らも本人の口から聞くまでわかんねえから謝んな』











俺はとりあえず落ち着かせることしかできなかった






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