プリ小説

第5話

4
鈴木唯は僕をじっと見つめながら口を開いた。

「単刀直入に聞くけど……岬のことどう思ってる?」

迷惑な奴。

すぐに出てきた答えは、何故か心の中にとどまった。

なんとなく、はっきりとはわからないがどこか、“違う”気がした。

「……いや。迷惑な奴だ」

「……ふふ、そっか〜」

突然、とても嬉しそうに笑い始めた鈴木唯。

変な奴だ。あいつの友達だからだろうな。

「そんなことを聞いて、何を考えている。僕にあいつが奪られるとでも思ったか?安心しろ、それは絶対にない」

「いや?違うよ〜。ただ、黒澤くんの人間性が見たくて」

「……は?」

「岬を任せても大丈夫かな〜みたいな」

「……僕に任せる前提の言葉のような気がするのは気のせいか?」

あんなものいらないんだが、と言外に含ませて言えば、鈴木唯は目を細めて微笑んだ。

「どうだろ?でも、多分もう手遅れだと思うよ」

……意味がわからない。

恐らく特に意味のない発言なのだろう。故に、聞き流すことにした。

「黒澤くん、最初しかわたしを追い払おうとしなかったし、ね」

聞き流す態勢に入っていたので、この呟きも聞き流してしまった。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

深夜
入賞者バッジ
深夜
恋愛小説を書きます。 よろしくお願いします!
恋愛の作品もっと見る
公式作品もっと見る