放課後になったか…よし。フェ二ランに行くぞ!
「わんわん…………」
司「ん?なんか声g」
えむ「こんにちわんだほーい!!!!!!!!」
司「グハッ!!!」
腹部にとんでもない激痛がッッッッ…
司「……ってえむ?!いつも言っているがタックルをするんではない!!!!!普通に挨拶しろ!!!!!」
えむ「えっへへ☆ごめんね☆」
司「反省してるのかお前…」
「…って、時間が無いじゃないか!!とりあえずフェニランに行かなくてはならんから急ぐぞ!!!!」
えむ「うーラジャー!!!!」
類「……………そういうことか。」
フェニランにて___
司「ではまず、次のショーの意見を出していただきたい!何がある人は…」
えむ「はいはーい!!私はお花畑でフワフワでちょっとシクシクなショーがしたいなーっ☆」
寧々「…どういうショーなの?」
えむ「えーっとね、お花畑に迷い込んじゃった男の子がいるんだけどね、そこに人がいるんだ!その人はいつもお花畑にいてね、綺麗なお花を見ることがとっても大好きなの!」
「それでその男の子はその人とお話するのとお花を見るために毎日行ってたんだけどね、ある日を堺にいつも来てた人が来なくなっちゃったの!」
司「ふむ…何故だ?」
えむ「男の子が聞いた噂だとその人はもともと病気で来なくなった日は悪化しすぎて外出を控えさせられたんだ。」
「でも!男の子は会いたくて治るようにその人に教わった花かんむりをつくるの!」
「そしたら奇跡で治ったっていうお話だよ!!」
寧々「へー……中々良い話だね。」
えむ「えっへへ☆ありがとう寧々ちゃん!」
司「類、このストーリーに合う良い演出は………あっ」
しまった!!!普通に会話してしまった!!!
もしかしたら類は引きずってるかもしれないのに…今謝った方が身のためか…!?
司「あっ類!その…」
類「………え?なんか言ったかい?」
司「…え?」
…なんだか類が変だ。
いや、でもそりゃそうなのか…こんな普通に話してしまったからな…うぅ…
寧々「…類?体調悪いの?」
えむ「類くん大丈夫…?」
類「いっいや、なんでもないよ。演出を考えていて途方に暮れてたみたいだ、すまないね。」
「にしても…そうだねぇ、ストーリーがしっかりしているから、花畑で遊んだりするシーンで花びらを一斉に舞うような装置を使うのもいい手かもしれないね。」
えむ「うわー!!!それ楽しそうっ☆」
司「とてもいい案だな、安全そうだし…(ボソッ)」
寧々「自分を守るために演出決めないでもらっていい?」
司「うぐっ…と、とりあえず今日はこのストーリーでショーをやっていくことに決めて解散にするとしよう!」
えむ「はーい!」
帰り支度を終えて__
言わなくては前に進めないよな…
冬弥も言っていた。一度話した方が良いと…
だから、緊張しても全力で話そうとしなくては!!!
司「るっ、類!!!!話があるのだがちょっといいか…?」
類「……えーと、今日は寧々と帰るから、申し訳ないね、また明日!!」
寧々「え、ちょっ、は?!」
タッタッタ………
司「……はぁ。」
そう簡単に上手くいかないものか…
そりゃそうだよな、避けてたこと謝りたいけどタイミングを見逃してまだ気まずいままなのに…
会議だからうっかりそういうのを気にせず話してしまったがゆえこんなことに…
司「…ぅぅぅぅどうしてこんなにうまくいかないんだぁぁ!!!!!」
えむ「お悩み相談わんだほーい!!!!」
司「グハッ!!!!!!!!」
さすがに…2度目のタックルはキツイっっっ………!!!!!!!!
続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。