フェニランにて_
司「それではキャスト決めを始めるぞ!!」
えむ「はーいっ!提案があります!」
寧々「もう決まってるの…?」
えむ「主人公の2人は、類くんと司くんにやってもらいたいなっ!!」
類「えっ」
司「ふむ…それでいいと思うぞ!!何か異論は…」
類「…特にないよ。」
寧々「私もそれでいいと思う。で、私とえむは?」
えむ「私と寧々ちゃんは村の人か病気になっちゃう子のお母さん!!」
寧々「わかった、じゃあ私は村の人でいいかな?」
えむ「いいよ!!じゃあ私お母さんになるぅー!!」
司「その言い方には語弊があるが…」
類「そういえば、主人公の名前がまだ決まってないね。」
えむ「ハッ!!確かにっ!!どーしよっかな??」
寧々「例えばゆう、とかかけるとか?」
えむ「お〜っ!☆賛成ぃ!」
司「じゃあオレは天翔るペガサスに因んでかけるにしよう!!!」
類「それでは僕はゆうだね。」
「じゃあ台本を書き上げようか」
2時間後_
司「よし!あとは演出を加えるのみだなっ!!類よろしく頼むぞ!」
類「お安い御用さ。」
寧々「…」
(類、昨日より良くなってる、よかった。)
えむ「それでは今日はかいさーん!!寧々ちゃん一緒に帰ろ☆」
寧々「いいよ。」
司「類、一緒に帰ってもいいだろうか?」
類「…うん」
帰り道_
司「…類。」
類「なんだい?」
司「その…ショーが終わったあと、予定あるか?」
類「特にはないけれど…」
司「じゃ、じゃあ少し話がしたい。いい、か?」
類「…少しなら。」
…あれ?
絶対断られると思っていた。
まあでも話せるなら本当に良かった…
この作戦、必ずや成功させなくては!
一方その頃
寧々「えむ、良い仕事するね。」
えむ「ほえ?なんのことー?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!