第2話

🍫こんなはずじゃなかったバレンタイン
297
2019/03/22 10:24

緊張と戦いながら、私は彼を呼び出した場所へと足を運んだ。

決闘の場は


“体育館裏”




気持ちを落ち着けているところに

ずっと聞いていた足音が聞こえた。

足音はどんどん近くなっていって

そして止まった。

ゆっくり後ろを振り返ると

彼が頬を赤くして立っていた。

今日は寒いから

ここは結構 風が通る。

場所を変えればよかったと少し後悔した。

少しの沈黙が流れる。

私は震える手を必死に抑えて言った。

あなた

あの!……ずっと前から好きでした。

良かったら受け取って貰えませんか?








✄------キリトリ------✄




帰り道。

女子の声

男子の声

カップルの声がする。

わたしも

もう少し早ければ

あの場に入れたのだろうか…

彼からの返事は簡単だった。

「ごめん。俺今そういう事考えられないから。」

結局振られた。

私は何も言い返すことが出来なかった。

あなた

一応チョコは受け取ってください。

そう言って半ば無理やりチョコを渡して走って逃げた。










決闘は私の敗北だった。


ーーーーー☏ーーーーーー
高椋
高椋
あーもー悔しー泣
咲あずみ
また?何連敗中よ
高椋
高椋
う…






7…
咲あずみ
逆になんでそんなにモテないのか不思議なんだけど
高椋
高椋
酷いよね〜
私の周りは次々とカレカノになってくのに私だけ…(´;ω;`)
咲あずみ
あーごめんごめん
ほらほら落ち着いて
高椋
高椋
リア充のあずみに言われたくないー
咲あずみ
だからごめんってば
まったくもー
なだめてるつもりなんだろうけど逆効果なんだから!


てかまだ学校帰りなんだから
あんま大声で話したくないんだよね
高椋
高椋
あー…いい人現れないかなぁー((ボソッ
咲あずみ
そんなすぐ現れるわけないでしょ
高椋
高椋
だよねー…
咲あずみ
まぁ頑張りなさい
そう言ってあずみは電話を切った
高椋
高椋
あ、もぅー
もっと聞いて欲しかったのにぃー
まぁ仕方ないからゆっくり家に帰る……








といきたいところだが、私はまだ家帰りたくないんだよね…
高椋
高椋
よし、Uターンしよー





って、うわっ!!
後ろに人がいた!

ビックリしたぁ
高椋
高椋
あの、すみません。
大丈夫ですか?
いててっ
や、まって!
うちの学校の男子の制服!

( ºωº )チーン…
ちょっ!紫耀大丈夫?!
高椋
高椋
え、紫耀ってもしかして……
私はこの時嫌な予感がした。


この嫌な予感が大的中するなんて…


このあとの私がどれほど苦労するか


今の私にはそこまで考えられなかった。

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