第77話

76.異変
5,346
2020/07/23 13:43
㌰           ㌰              ㌰
機械音が鳴り響く深夜の病室…
あの日から、3日が経とうとしている。














西畑「あなた、目覚ましてや、、、」

































西畑side






1ヶ月ちょい前も、こんなんなってた気がするな
今日の当番は俺。
昨日は恭平、運ばれてきた日は正門。
夜は交代で1人だけ泊まれんねん。






あの後、あなたは薬を点滴されて落ち着いたらしい。
でも、そのまま意識を失った。
目を覚ますかはあなた次第や、と。




昨日も今日も、関ジュはリハで来れへんかったんやけど、東京の人もいっぱいお見舞い来たらしい。






あなた、ごめんな…






全然気づいてへんかった…







呑気に嫉妬、とかアホらしいわ…






高橋とかは1番に気づいとったし
道枝も薬持ってへんの知っとった






俺は、体調悪い事さえ気づいてへんかった







ダメダメやん、俺…






神坂「…ンッ、」
『あなた!?』





俺はナースコールを押した。




神坂「だい、ちゃん…?」
『大ちゃん、やよ?』
神坂「生きとる…?」
『生きとるよ』
神坂「そっか…」
『頭は?』
神坂「もう痛くない」
『良かった…』








神坂「…ねぇ、ギューって、してくれへん?」






…はっ!?
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い






『ええ、よ?』






そう言って俺は、ベッドに腰掛けて

あなたを優しく抱きしめた。







神坂「ありがと。」
『ん。』
神坂「ふふっ、落ち着く…」
『はぁ、グスッ』
神坂「また泣いとるん?笑」
『うっさいねん、グスッ』










ガラッ





神畑「「!!?!?!??!」」






先生が入ってきて、俺は急いで離れた。





医者「あなたさん、どこか痛いところはありますか?」
神坂「今はもう大丈夫です」
医者「分かりました、あと1週間程検査入院になります。検査が終わり次第退院出来ますので準備しておいて下さいね。」
神坂「ありがとうございます!((ニコッ」





あなたの笑顔が見れて、心から安心した。






神坂「大ちゃんまだ泣いてんの?」
『ごめっ…グスッ』
神坂「でも、ありがとう、ほんまに。」
『グスッ…え?』
神坂「そんだけ心配してくれたんやろ?」
『ズズッ…そやで?』
神坂「やから、ありがとう。」
『ほんま…良かった…』
神坂「そんな心配せんでも大丈夫なんに、笑」
『心配するに決まってるやん…』
神坂「うちは元日本最強のヤンキーなんやで?」
『それとこれはちゃうねんて…グスッ』
神坂「何がやねん…笑」
『ははっ笑』
神坂「やっと笑った」
『え?』
神坂「うちは、大ちゃんの笑顔が好きやねん。」
『え…』
神坂「雑誌とかのアイドルスマイルも嫌いやないけど、オフの時の自然な笑顔の大ちゃんが好きやよ?」
『グスッ、ありがとう、((ニコッ』
神坂「もぉ〜!泣きやめよっ!((パシッ」
『痛っw』
神坂「ははっw」

































ダメやね、ほんま好きやわ。


























俺は、また、あなたを抱きしめた。
好きやで、って心の中で言いながら。
さっきよりも、少し強めに。








誰にも、渡したくない。












あなたも…



神坂「泣き虫な大ちゃんも嫌いやないで」



なんて言いながら、抱き締め返してくれた。













あなたが好き、って言ってくれるなら、
もっと笑っていよう、って思った。




なぁあなた、俺も、あなたの自然な笑顔が、
大好き、やよ。





















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久しぶりにちょっくらランキング確認したらのっておった
あざっす!
これからもよろしくぴーやでございます




ねくすと ▹▸ 明日20:00(明日は2話更新します!)

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