高橋side
おれはリハ場を飛び出して走り続けた。
気づくとそこは…
『大阪駅…』
無意識に来てたみたいやけど、
神様があなたんとこ行けって言うてるんかな…
??「よっ、」
『うおっ』
『え、正門くん…!?』
正門「追いかけて、来ちゃった、笑」
『どうして…』
正門「あかんかった…?
いや、俺もあなたのツアーちゃんと見に行かなあかんな〜って、」
『そう、ですか…』
正門「恭平は?
なにわみんな行かないらしいけど行くん?」
『おれはあなたのシンメなんで。
あなたは無理しとる、気がするんです。』
正門「そっか、笑
じゃあ一緒に、行こう、あなたに会いに。」
『はい!』
…
そして新幹線に乗って東京につき、
そのまま横アリに来た。
今は11:06。時間的には、
あと2時間ぐらいで13:00公演が始まるはず。
リハ中かな…
正門「スタッフさんに聞いたんやけど、あなたの楽屋あっちやって、」
おれは正門くんに言われるがまま着いていった。
正門「多分ここ、かな?」
そして正門くんがあなたの楽屋を開けようと、
ドアに手をかけた時…
勢い良くドアが開いた。
『「 うおっ 」』
神坂「びっ、くりした…って、え?」
出てきたのは、あなただった。
ねくすと >>
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。