第176話

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2020/11/29 09:00
正門side




















いまさっき、あなたと派手にぶつかり、







なんかめちゃくちゃ「じゃーね!ありがとう!」って

言われた気がすんねんけど。









それと「頑張って!」って。





…何を?










ライブ中ならまだしも俺らはもう終わったし。


なんかありそうやな、、、













































そう思いながら廊下の角を曲がった俺は、


ライブ後とは思えないような光景を目にした。



















『えっ、ちょ、なにわ男子さーん?』























西畑「あ、あぁ、正門か。来てくれてありがとーな。」




















『何があったん?そんな暗い顔して』























西畑「あなたに、会わへんかった?」





















『会ったで?いまさっき』



















西畑「このままやと、なにわ男子7人になるかもしれん」


























『は、?』


























西畑「丈くんとあなたが喧嘩して、出てった。」




















『やからあんな急いどったん?』


















西畑「知らんけど。

でも、俺も悪かったと思うわ。

あなたが忙しいの分かっとってフォロー出来ひんかった。」




















『え、ちょ、全然話の内容掴めんわ』























西畑「あなた、東京で今映画掛け持ちしとるやん?

それでいてテレビも出て、雑誌もラジオも出て。

相当忙しい生活しとると思うねん。

やから、カバー曲の振りとか、立ち位置とか、

全然入ってなかったんよ、前日まで。

本番も高橋がフォローしとって。」



















『おう、』






















西畑「それを見た俺らは、ライブの項目1個変更したんやけど、それでもギリギリで。

そのあなたの状況を見た丈くんが、いまさっき『ホンマになにわ男子でやる気あるん?』って問い詰めたんよ。

まああなたあの性格やからさ、喧嘩とかすぐ買うやん。

やから、めちゃくちゃ反抗して、

丈くんが『もう出てってくれへん?』って言ったら、

ほんまに出てった。」




















『うーん、あなたもあなたやけどなぁ…』
























西畑「でも、俺今になって思ってん。

あいつ2週間後ぐらいからソロツアーあるんやって。

それの振り入れとかに必死やったんちゃうかって。

ソロツアーやからさ、

どんな感じなんか俺には分からへんけど、

構成とかも自分で考えて、

2時間ぐらい踊って歌い続けなあかんやん。

グループやったらペアとかあるから休憩あるけど、

ソロやからほぼ無いねんな。

それだけの振りを入れるって相当大変やと思う。

それなんにグループの方のライブもあって。

ホンマに寝る暇もないぐらい仕事しとったんちゃうか、って、今更思った。」






















『けど、フォロー出来ひんかったんやな、』




















西畑「おん。やから、俺も悪かった。

でも多分丈くんは、そのこと知らんのやと思う。

だからこそあんなに問い詰めたんやと思う。

でもよう考えたらさ、こっちのレッスン来とったん、

1日2,3時間とかのレベルやねん、あいつ。

それでカバー曲も入れる余裕多分無いやん。

それを、ちゃんと俺が言うべきやった。

そしたらこんなんなってないんに、、、」



















『じゃあ1回、7人で集まって話したらええやん。

そんで大吾が思っとることも喋って、

それでどーするべきか考えるのがええんとちゃう?』






















西畑「…せやな、ありがとう。

全員で、話してみるわ。」



























冷静装っとるけど、俺もほんま焦っとる。



あなたやったら、

なにわ男子抜けてソロデビューも有り得る。



ほっといたら多分ソロデビューすると思う。



これは関西ジャニーズJr全体の問題かもしれへんな。


とりあえず、Aぇのメンバーには伝えとこ。





























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