第196話

195.シンメ
3,108
2021/01/01 17:14
神坂side













『えっ、なんで…?』















高橋「…」





















正門「ごめん、どうしても、会いたくなってん。」



















『あけおめのリハ中やなかったん?』



















正門「そう、なんやけど…」

















『ならどうして、』





























高橋「……れが、」



















『あ?』



















高橋「…おれが勝手に抜け出してきた。

あなたに、会いたくて。」





















『うちなんか要らないやなかったん?』



















高橋「そ、それは!…丈くんの意見やん。

おれはそんなふうに思っとらんから!

むしろ、シンメはあなたしかありえないんやって!」


















『じゃなんで追いかけてこなかったん?』












高橋「それは、おれの勇気が無かった。

なにわ男子が分裂するのがこわくて、

おれが行ったら、その…」




















『ふーん、自分が抜けるのが怖かったんだ、

うちだけだったら最悪7人で活動出来るから?

おれが行ったら自分がデビュー出来ないから?

そのためにはシンメを捨ててもよかった?

あんたにとってのうちはそんなもんだったんだね?

がっかりだよ、うちは恭平のこと信頼してたのに。』



正門「お、おい、あなた、言い過ぎやって」























高橋「ごめん、ほんまに、ちゃうんやって、!

おれはあなたがおらんなにわ男子なんて嫌やし、

このままあなたが戻ってこーへんならおれも




なにわ男子辞めるし。」














『えっ、?』
















正門「…あなた、恭平は本気やで。

最近もずっとリハサボっとるしな笑」















『はぁ!?』






















高橋「あなたがなにわ男子辞めるなら、

おれはなにわ男子辞める。

あなたがソロデビューするんやったら、

おれはあなたのバックにつく。

あなたがやりたいようにやってもらっていいけど、

おれはあなたについて行くから。」

















『…っ、』



















正門「それで、今日来たって訳。」


















『まっさんは?』

















正門「あぁ、おれは、あなたのソロツアーやし、

行かなあかんなぁ、っていうのと、

なんか、苦しんでるんちゃうかなって、」

















『…っ、なんで』





















正門「あなたは抱え込みやすいやん。」


















『…』


















正門「まぁそう言っとったんは恭平やけどな笑」



















『え、』

















高橋「事実やん。」























そっか、そうなんだ。













うちが勘違いしてたんだね。
















少なくとも恭平は、うちを見捨ててなかったんだ。

















ごめんね、恭平。















シンメには敵わないなぁ…















全部お見通しか、笑



















本当にソロデビューしていいのか、













ホントはずっと格闘してるんだよ。


















スタッフ「お話し中悪いけどあなたちゃん、もうリハあるからね?笑」














『へっ!?あ!ごめんなさい!今行きます!』

















高橋「ええよ、行ってきて。

今日、見とくから。楽しみにしとるわ。」


















『…うん、ありがとう、頑張るわ!』





















そしてそのまま話す暇はなく、2日目の13:00公演が終わった。















ねくすと >>


皆さんあけましておめでとうございます!

今年もいっぱい更新してくので是非読んで下さい!

プリ小説オーディオドラマ