第284話

283. Accident
2,107
2022/02/07 07:00
恭平side






マネから受け取ったスマホを見て

表情を曇らせたあなたは



焦っているかのように廊下に飛び出して行った。




















スタジオの休憩席に取り残されたおれたちは

そんなあなたが飛び出して行ったドアを

眺めることしか出来なかった。




















藤原「あなた電話長ない?」



『長い、、、っすよね、』



長尾「なんかドラマとかの話しとるんちゃうん?」



道枝「にしても、やろ」



西畑「俺楽屋に忘れもんしたから取りいきたいんやけど無理かな」


『おれも忘れもんしたっす、』


西畑「じゃあ恭平そーっと行く?笑」


『行きます?笑』


西畑「行こーや笑

ついでにあなたの様子も確認せんと」



『そーっすね笑』













まあもちろん、忘れもんしたってのは嘘やけど。




単純にあなたが心配なだけ。





あんな深刻な表情、今までに見た事ないしな。


なんかようわからんけど、何となく、

嫌な感じがしてる。



大吾くんも多分同じやろ。











そんなことを考えながら、ドアを開けた。















ガチャ






























神坂「_________嘘、やろ、?
































_________死ん、だ、?」











高橋「…え、」
西畑「は、?」








神坂「っ、!?」









俺らに気づいたあなたは驚いた表情をして、

楽屋とは逆の方向に慌てて走っていった。















西畑「…なぁ、恭平、、、

今あなた、死んだって、言うた、よな?」


高橋「…言いました、よね、」



西畑「…大丈夫なん、かな、」



高橋「…」








死んだ人にもよるやろ、









かかってきた時点で深刻な顔しとった、ってことは

病院とかからの電話なんかな…






家族はばーちゃんとじーちゃんしかおらんって言うとったし、それ、かな、




でもばーちゃん家行ったなんて聞いたことないし、

入院しとったらあなたならお見舞いとか行くよな、








ってことは、、、










西畑「どーする、? 恭平、、、」




『今は行かん方がいい、と思います、』




西畑「せやんな、」


















この時あなたを追い、引き止めていれば、







こんな事にはならなかったかもしれん_____________



















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