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2020/11/29

第30話

第29章
「ん?なんだ、太陽の服じゃないか?」
「……………がう…、違う。
それ…遊園地の時、買い物行きたいって言ってたろ?それでお前と音信不通になってから俺が1人で買いに行ったんだ。次会ったときにプレゼントとして渡したくて……」
俺はやっと太陽がそっぽ向いた意味がわかった。そうか、恥ずかしかったのか。
男のくせして可愛いところあるじゃないか。
「なぁ、もしお前が良ければ今着てもいいか?」
「………そうだな。死ぬ前に一度でも見ておきたいな」
俺の心の中で楽しかった雰囲気が一気に冷める。そんなこと…言わないで欲しかった。
でも…元気に…笑顔に…。
「太陽、そんなこと言うなら俺着ないぞー。
着て欲しいなら訂正しろよ?」
太陽がやっと俺の方を見る。
「わかった…わかったから早く着てくれ。
楽しみすぎてやばいんだ」
そう言ってまたそっぽ向くあいつの顔は
耳まで赤くなっていて、これまでにないくらい恥ずかしがっていた。
「なっ!!?お前どんな顔してるんだよ!
こっちまで変に意識しちゃうだろうが!!」
俺の頬が赤くなるのがわかる。
もうダメだ。何も意識せずに着替えよう。
そうしよう。
「おい……これでいいのか?」
太陽が用意した服は男物で、おしゃれで、
俺のサイズ、見た目にピッタリ合っていた。
「なぁ、見て感想くれよ太陽」
せっかく着たのに太陽はそこから動かない。
「………ポケット…見てみろ。ズボンのポケット」
ズボンのポケット…?
ポケットに手を突っ込んでみると何か少し小さい物が手に触れる。
なんだろう…これは……。
ポケットから取り出すとその小さなものは、
指輪…だった。
「………お前、誰かと結婚するのか?」
「バッ!!!んなわけないだろ!?」
「…フフッ、やっと目があったな…太陽」
実は俺は指輪を取り出してから、太陽のベットに座っていた。
すごく近くで座っていたんだ。
「月花!お前どんなとこ座ってるんだよ…」
「だって…お前が見てくれないんだもん……」
今度は俺がそっぽ向き、照れ隠し。
「………」
「………ちょっ…何か言えよ!太陽!」
少し経っても返事がなかったため、俺は太陽の方を見る。
それを見ると、なぜ返事ができないかわかった。
………太陽の容体が急変したんだ。




第30章へ続く