第5話

4話
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2020/09/11 13:24
伊崎 歩夢
愛花!悠叶はると想空そらちゃんも呼ぼーよ
朝比奈 愛花
そうだね
伊崎 歩夢
というわけだから音羽、ちょっとどーいて、ね?
3人が来てから黙り込んでしまった音羽。

歩夢の言葉を聞けば、教室から出ていってしまう。

何やら普通ではない雰囲気に少し居心地の悪さを感じたが、首を突っ込んではいけない問題だろう。

この人たちは明らかにこのクラスを取り仕切っているグループだ。

仲良くなれるチャンスを簡単に逃すまい。
伊崎 歩夢
悠叶~!
歩夢が教卓の周りに固まっている男子生徒の集団に向かって、声をかける。
鈴野 悠叶
んー?
一人、こちらを向いて返事をしてきた人がいた。

...あれか。

少し明るめの茶色の髪に整った顔立ち。

身長は標準より少し高いくらいで溢れでる人気者オーラ。

月河 美鈴
あれ、想空は?
鈴野 悠叶
ここにいる
悠叶くんが自分の横を指さした。

そこに誰かいるんだろうけど、ちょうど教卓と人の群れに隠れてしまい、私からは見えない。

空いた音羽の席に座り、机に頬杖をついて座っている愛花が、「ちょっと来て」と手招きをした。

それを見れば悠叶くんが、先程指差した想空と呼ばれる子に話しかけ、男子の集団の中から出てくる。



悠叶くんの後ろについて歩く背の低いあの子が多分、想空って子だろう。
鈴野 悠叶
あー…っと、名前
月河 美鈴
茜だよ、葉山茜
私を見て、考えるように眉間に皺を寄せた。

そういえばこの人、HRの時机に突っ伏して寝てたなぁ。
鈴野 悠叶
あぁ、うん、茜ね
鈴野 悠叶
ごめん、朝 眠くて何も話 聞いてなかった
そう言って苦笑いする悠叶くんに大丈夫だよ、返す。
鈴野 悠叶
俺、鈴野すずの悠叶はると。よろしく
葉山 茜
よろしくね

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