ケラケラと幾葉さんは笑った。
…じゃあ本当に幾葉さんがいなかったら…私…
死んでたのか。
…冷や汗が出てきた。
そう言うと2人は顔を見合わせてしみじみと頷いた。
…そう言えば、
2人は目を見開いた。
質問しちゃダメだった内容かな…?
「私は日向美南。今年で18、ゲームは3年目。
ついた異名は“最後の審判”
善き者には自由と平和を、悪しきものにはそれ相応の罰を…。なんてね♪
ただ単に日頃の行いが良い奴に、悪い人なんていないって考えよ〜」
「私は幾葉美夢。美南と同じで18、ゲーム歴も同じ。
ついた異名は“情報網の主”
このゲームについての情報を自分の目や手足を使って入手しているの、それを相手に売って私は稼いでいる。」
そっか、幾葉さんのやり方なら…。
人を殺さなくても、生きることが出来るんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。