第2話

第1章 <出会い>
66
2018/07/16 12:21
目が覚めると私は路地裏にいた。


いつの間にか眠らされていたみたい。


ここはどこなんだろう?


もうゲームとやらに参加させられているんだろうか?
朝飛  アサヒ
朝飛 アサヒ
あれぇ?可愛い子みーっけ!
目をパチパチとさせ、意識をしっかりとさせていた所、突然見たこともない男の子がこっちを向いて満面の笑みで駆け寄ってきた。


なんだろう、凄く怖い。


逃げないと、殺される。


男の子の手にあるナイフがそれを物語っていた。


だけど体がいうことをきかない。


こんな状況初めてだからだろうか。


ガタガタと手足が震える。
朝飛  アサヒ
朝飛 アサヒ
早速だけど、さようならっ
殺される!


ナイフが振り上がる瞬間を見た私はぎゅっと目を瞑り最後の時を待った。





……


………


あれ?…痛くない。


ゆっくりと目を開けた瞬間男の子の大声が私の耳を刺激した。
朝飛  アサヒ
朝飛 アサヒ
…俺の、俺の邪魔をするなぁぁぁぁぁぁあ!!!!
いきなりのことだったから肩をビクッと震わせた。


一旦落ち着いて男の子の方を見ると、1人の今どきっぽい服装を来た可愛い女性が彼の腕を掴んでいた。


私を助けてくれたの…?


男の子は舌打ちをすると女性の手を振りほどき足早に逃げていった。


…とりあえず、私は助かったようだ。


ふぅ、と女性が息をつく。


今の状況がイマイチ理解出来てない。


私はただ女性の前で腰を抜かして座っていることしか出来なかった。


女性は丁寧に服装を正すとこっちに歩いてきた。


あの男の子とは反対に怖さを感じない。


逆に安心感が混み上がってくる。


女性は笑顔で私に手を差し伸べた。
美夢  ミウ
美夢 ミウ
大丈夫?怪我はない?
笑顔でそう言ってきた女性の手に、私はゆっくりと手を伸ばした。

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