あれから幾羽さんの家にお邪魔させて貰い、2人でおしゃべりをしながら夕食を食べて、ふかふかのベットで寝た。
そして翌日。
今日は寝起きがいい。
これも全て昨日がとても充実していたからだろうか。
ボディガードさんか、仲良くできるかな。
すると、ピンポーンとインターホンの音がなった。
音をきいた幾羽さんは駆け足で玄関口に向かった。
可愛い声、聞いた瞬間すぐに女の人だとわかった。
少しだけ、男の人じゃなくて良かったと思った。
勢い良く部屋に入ってくると日向さんは私の前に座り満面の笑みで自己紹介をした。
凄く元気な人だ。
私は呆気にとられていた。
2人はとても仲がいいんだな。
見てて微笑ましくなる、不意にクスッと笑ってしまった。
我に返ったように2人はこちらを見ると幾羽さんがコホン!と咳払いをした。
そそくさと荷物を持って幾羽さんは笑顔で出ていった。
私は玄関のドアが閉まるのを見てから日向さんの方を見た。
視線に気づいた日向さんも私と同じように向き合う形で座った。
了解しました。
その言葉を聞いた途端私はピクリと体を震わせた。
やっと分かるのか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。