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第2話

0 転校生と注目の的
 私立晃徳こうとく学園高等部。
 その周辺では本日も女子達が黄色い声を上げていた。
女子生徒達
女子生徒達
きゃーーーーー!
 それを見ながら複雑な表情で男子生徒達が歩いている。
男子生徒達
男子生徒達
(又あいつらか)
男子生徒達
男子生徒達
(良くもまぁ毎日騒がれて……)
 それとは別に不思議そうな視線を歓声の先に向けた少女が居た。
(なまえ)
あなた
(朝から騒がしいな……)
 彼女・あなたの名字あなたの下の名前は多くの男子学生の視線を釘付けにしていた超美少女で、今日晃徳学園にやって来る転校生だった。その為何がこの学園で注目を集めているのか知らなかったのである。

 そんな様々な種類の視線を向けられる先には四人の男子生徒の姿があった。
 確かにあなたの下の名前が見ても女子が黄色い歓声を上げる意味がわかる美少年達だった。
(なまえ)
あなた
(楽しそうだけど……何の話をしているんだろう?)
 思わず耳を澄ませると、思い思いの事を話している様子が伺えた。
上岡諒真
上岡諒真
ふははははー! 僕に跪けー!
下妻翔聖
下妻翔聖
それは可愛い女の子が言うべき事だろ! そう、林檎リンゴたそのような!!
上岡諒真
上岡諒真
違う、これはColorfulFantasyカラフルファンタジースモモの決め台詞だ!
右月恭平
右月恭平
2人とも朝から元気だねー……ボク昨日遅くまで漫画描いてたから眠いよー
左川忠司
左川忠司
俺もWEB小説の締め切りに追われてたし……お前の気持ち、わかるわー
右月恭平
右月恭平
ふぇ……? WEB小説って締め切りあるんだっけ?
左川忠司
左川忠司
ああ言ってなかったっけ? 今日応募締め切りのコンテストがあってさー
右月恭平
右月恭平
へー流石ちゅうちゃん、お疲れ様~
左川忠司
左川忠司
恭平きょうへいもなー。そうだ今度又俺の小説キャラ描いてくれよ
右月恭平
右月恭平
うん、良いよー
 普通なら気にするような話題でも無いだろう。しかしあなたの下の名前は彼等の言葉の1つ1つに反応しそうになってしまう。
(なまえ)
あなた
(ま、待って……林檎に李にColorfulFantasyってあの? それに小説に漫画だって!?)
 思わず視線を向けたのは手持ちのバッグ。
 その中にはあなたの下の名前の描いた林檎や李のイラストが入っていたのである。
(なまえ)
あなた
(だ、駄目駄目! オタバレなんて転校初日からしたら友達出来なくなっちゃう……! ただでさえ友達作り苦手なのに……)
 オタクのヒエラルキーがどうしても低いこの国ではそう思わざるを得ない。
 しかしあなたの下の名前がそんな事を考えながら1人で焦っているなんて事はその場の誰1人としてわかっていなかったが。
男子生徒達
男子生徒達
(可愛いなぁあの子……)
男子生徒達
男子生徒達
(何考えているんだろう、今夜のおかずとか? 絶対料理とか得意だよな、あの子!)
 大和撫子という言葉が似合う美少女が考え事をしているのだ。
 家庭的な印象を持たれ、視線を釘付けにしても普通だろう。
(なまえ)
あなた
(オタクは隠して友達を作る! 転校初日なんだから頑張らなきゃ!!)
 しかし当のあなたの下の名前は全く視線に気付いていなかった。
(なまえ)
あなた
(よっし! 頑張るぞっ!!)
 内心で気合を入れ、教室へと向かう。
 ここから彼女の晃徳学園ライフが始まるのである。